日立市MaaS実証実験の相乗りタクシー、ナビタイムの「相乗り考慮巡回検索API」を活用

従来の巡回経路検索を用いた配車経路と、相乗り考慮巡回検索を用いた配車経路
  • 従来の巡回経路検索を用いた配車経路と、相乗り考慮巡回検索を用いた配車経路
  • MaaSアプリ「Hitachi City MaaS Project」
  • 日立地域MaaS

みちのりホールディングスとナビタイムジャパンは、日立市新モビリティ協議会が運営するMaaS実証実験で運行中の相乗りタクシーサービスにて、2月25日より「相乗り考慮巡回検索API」を活用した配車を実施している。

相乗り考慮巡回検索APIとは、デマンド型交通の利用を快適化するため、乗客の乗車時間を考慮した最適な経路をAPIとして提供するサービス。ナビタイムジャパンの巡回経路探索技術を強化し、乗客数や乗降地点、各地点間の距離等を考慮して、タクシーの全体経路と乗客毎の乗車時間の組み合わせの最適化を実現している。

実証実験では、茨城交通のバス停「大沼BRT」を利用する住民などを対象にラストワンマイル型の相乗りタクシーサービスを提供している。同サービスではナビタイムの相乗り考慮巡回検索APIを活用。茨城県内全交通手段を組み合わせた経路を案内する「Hitachi City MaaS Project」アプリにて、相乗りタクシーの予約が可能となる。

これまでの相乗りタクシーサービスでは、複数の乗客を乗せる場合、道なりに最短距離の順で巡回するが、目的地周辺を通り過ぎてから他の乗客を乗せて目的地へ向かうため、乗客毎に乗車時間の差があった。今回の対応により、道なりの距離だけでなく乗客毎の乗車時間を考慮し、乗客を一度目的地で降車させて次の乗客のもとへ向かうなど、より柔軟性の高い相乗りタクシーの配車が可能になる。

実証実験は2月28日までだが、今後は利用者の状況を分析し、より快適なモビリティサービスを提供できるようにサービスの改善・向上を検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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