奥羽、羽越本線におよそ6年ぶりの夜行列車…国鉄色の臨時特急『鳥海』 6月13・14日

臨時特急『鳥海』に使用される国鉄色のE653系。なお今回の『鳥海』は定期時代の『鳥海』とは異なり、新発田~新潟間が白新線経由となる模様。
  • 臨時特急『鳥海』に使用される国鉄色のE653系。なお今回の『鳥海』は定期時代の『鳥海』とは異なり、新発田~新潟間が白新線経由となる模様。
  • 国鉄色のE653系

JR東日本秋田支社は1月17日、秋田~青森~新潟間に国鉄色のE653系特急型電車を使用した臨時特急『鳥海』を、6月13・14日に運行すると発表した。

これは羽越本線羽後亀田~秋田間開通100周年、奥羽本線鷹ノ巣~青森間開通120周年を記念した列車で、時刻は6月13日運行の『鳥海1号』が秋田10時36分発~青森14時18分着、同日発の『鳥海2号』が青森17時45分発~新潟7時3分着。6月14日運行の『鳥海3号』が新潟13時37分発~青森21時10分着。いずれも全車指定席となる。

『鳥海』の名は、国鉄時代の1982年11月に実施されたダイヤ改正まで、上野~秋田間を上越線・羽越本線経由で結ぶ夜行急行に命名。同改正後は、急行『鳥海』と同じルートを走る上野~青森間の定期電車特急に命名されるようになったが、1985年3月のダイヤ改正で廃止された。

JR移行後の1990年9月には上野~青森間を上越線・羽越本線・奥羽本線経由で結ぶ寝台特急にその名がカムバックしたが、秋田新幹線が開業した1997年3月のダイヤ改正では、陸羽東線・奥羽本線経由で上野~青森間を結んでいた寝台特急『あけぼの』が廃止された関係で、『鳥海』は『あけぼの』に改称され、その名が消えていた。

なお、6月13日青森発の『鳥海2号』は夜行で運行されるが、奥羽本線や羽越本線に夜行列車が運行されるのは、2014年3月改正で廃止された『鳥海』改めの『あけぼの』以来となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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