NEDO、ドローン運行管理システムの相互接続試験に成功…同一区域内で同時に37機が飛行

ドローンの運行管理システムについてNEDOが行った会見の様子。説明しているのがロボット・AI部プロジェクトマネージャーの宮本和彦氏
  • ドローンの運行管理システムについてNEDOが行った会見の様子。説明しているのがロボット・AI部プロジェクトマネージャーの宮本和彦氏
  • 開発した運行管理システムの概要
  • 実証実験で飛行したドローンの1機

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月30日、NECやNTTデータ、日立製作所などの協力を得て、同一区域で複数のドローンが安全に飛行するための運行管理システムとの相互接続試験を実施し、37機のドローンを同時に飛行させる実証実験に成功したと発表した。

NEDOは現在、物流やインフラ点検の効率化などが求められていることから、「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」を進めている。その中で2つの社会の実現を目指している。一つが多くの物流ドローンが都市部で衝突せずに飛行できる社会、そしてもう一つが有人ヘリコプターなどと同一区域で安全に飛行できる社会である。そこで、重要になってくるのがドローンの運行管理システムと衝突回避技術の開発だ。

その実証実験が10月23~24日に福島県南相馬市と浪江町にまたがる「福島ロボットテストフィールド」で行われ、NEDOプロジェクト参画の17事業者に加え、一般のドローン事業者12社が参画した。

「今回は物流、農薬散布、災害調査、警備、気象観測など21種類の多岐にわたる用途のドローンが運行管理システムに相互接続するに成功した。飛行試験では最大37機のドローンが同時に飛行し、1平方km、1時間で146フライトを達成できた」とNEDOロボット・AI部プロジェクトマネージャーの宮本和彦氏は話す。その37機も重量が200g~110kgと大小さまざまドローンだったそうだ。

今年2月に行った実証実験では、参加事業者が4社、用途が4種類、同時飛行数が10機だったので、今回大幅に増え、しかも一般のドローン事業者が参加したことで、「運行管理システムの実用性や相互接続に関するセキュリティ対策の有効性が実証できた」(宮本氏)という。

今後もNEDOはNECやNTTデータ、日立製作所、ゼンリン、日本気象協会と一緒になって運行管理システムを検証を重ね、より簡単にできるユーザー・インターフェースの開発を行い、2022年度の実用化を目指す。

《山田清志》

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