デイモン・ヒル、佐藤琢磨、中嶋一貴が想いを語る…F1 日本GP

デイモン・ヒルのトークショー
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  • デイモン・ヒル、1996年F1日本GP
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  • グランドスタンド裏では、昼食をもとめて各ショップへ長い列が

10月11日にいよいよ開幕を迎えた、F1日本グランプリ。1回目のフリー走行(以下、FP1)では山本尚貴がはじめてF1をドライブするというトピックもあり、例年よりも多くのファンが鈴鹿まで足を運んだ。

台風の影響もあり、若干のスケジュールが変更された11日のトークショーイベント、最初に登場したのは1996年に最終戦の鈴鹿で優勝しワールドチャンピオンを獲得した、デイモン・ヒルだ。ジャック・ヴィルヌーヴとの一騎打ちとなって重圧は計り知れないものであったが、それに打ち勝って勝利を獲得したことは本当に印象深く、今でも鮮明に覚えていると当時を振り返った。

今のF1ドライバーについて聞かれると、「すべてのドライバーはレベルが高く、特に若手の才能が素晴らしい。イギリスの出身なのでどうしてもイギリス人ドライバーに注目しがちだが、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトンは3人ともすごくいいドライバー達だ」と語った。

翌日のポールポジション予想を聞かると、トークショー直前に到着したデイモンは少し困った様子であったが、「FP1はどのチームも手探りの走行なので、注目すべきはFP2でのセッティングの仕上がり具合。今回はいつもと違って1日で予選と決勝が行われるので、そういうときほど有力なチームが上位に来る。つまりそれだけ準備ができているということ。予想するなら、やっぱりルイス・ハミルトンかシャルル・ルクレールかな」と語った。

つづいて登場したのが、日本人でF1を戦った佐藤琢磨と中嶋一貴。やはり注目は山本尚貴のF1初走行について。FP1を久々に観戦したという琢磨は「この大舞台でいきなりトロロッソ・ホンダで走り、きっちりと仕事を成し遂げるのはすごいこと(※チームメイトのダニール・クビアトと僅か0.1秒差)。トストの顔もいい表情だったのでもしかすると…?」と期待を隠しきれない様子であった。海外メディアからの反応は大きく、セッション前後で大きく注目が変化し、山本尚貴の名前は確実にF1関係者に広まっていた。

中嶋一貴も自身が初めてF1に乗ったときのことを振り返りつつ、「F1に乗れたのは本当にうれししかったが、最も比較対象とされるのがチームメイト。すぐに数値で比較されてしまうなか、きっちりと成績を残すのは本当に大事なこと」と山本の走りを称賛しつつF1の厳しさを語った。最後に、F1での日本チームや日本人ドライバーの活躍について、「F1である限りはホンダも山本尚貴も応援する。国内シリーズで戦っているときは完全に敵だけどね。笑」と笑いながら締めくくった。

12日(土)は、台風10号の接近に伴い、安全を最優先としてすべてのイベント予定がキャンセル。13日(日)は予選が午前10時00分から、決勝スタートが午後2時10分を予定しているが、状況次第でスケジュール変更の可能性も。開場は午前7時00分のメインゲートオープン(※その他のゲートが7時30分、シケインゲートが8時00分)が予定されている。

《後藤竜甫》

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