しかしレース中盤のフルコースイエローコーションのタイミングが#30 琢磨に味方し、そこからは速さも発揮して上昇。戦略もうまく機能して流れを引き寄せつつ、248周レースの188周目にトップとなり、そのままその座を守って走行を続け、最後は2番手に上がってきたエド・カーペンター(#20 Ed Carpenter Racing/シボレー)の猛追を振り切って優勝した。今季2勝目、インディカーでのキャリア通算5勝目である。
琢磨の勝利は今季第3戦以来で、年間複数勝利は初めて。昨年の終盤ポートランド戦で通算3勝目をあげてから約一年の期間で3勝していることになり、以前にはなかったコンスタントさが光る。42歳、参戦10年目の“ベテラン力”がその源泉か。今季シリーズランキングでも今回の勝利で2ポジションアップ、6位となった。残り2戦、自己最高更新となる7位以上の確保はもちろんとして、トップ5入りを目指してほしいところだ。現在の5位ウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)とは34点差、逆転可能な差である(416対382)。