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ドライブレコーダーが大人気!でもそのSDメモリカードは大丈夫?

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東芝メモリ(株) メモリ事業部 メモリ応用技術第一部 主務  江本 雄一

昨今、装着率が急激にアップしているドライブレコーダー。あおり運転対策などでも注目を集めクルマには必須の装備となっている。以前は比較的低価格で導入しやすいモデルが人気だったが、ここ最近はユーザー意識が高まり、前後2カメラの高性能モデルが売れ筋となっている。

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東芝メモリ(株) メモリ事業部 メモリ応用技術第一部 主務  江本 雄一

高性能モデルのシェアが伸びている理由に “高画質” “2カメラ” “夜間でも綺麗に撮影できる” “安心・安全性能” というキーワードが注目されているから。しかし、ふと考えるとドライブレコーダー本体には高性能を求めていても、記録される“SDメモリカード”を気にした事があるだろうか? 基本的には製品に付属されているSDメモリカードを使用する事が大半だろう。しかしドライブレコーダーで使用する場合には、SDメモリカードにとってかなり過酷な環境で使用することになるのだ。そこでドライブレコーダーに適したSDメモリカードとして設計された専用モデルが、一般的なSDメモリカードとどう違うのかを紹介しよう。

ドライブレコーダーの利用では
SDメモリカードの“劣化”に要注意

今やクルマの必須装備となっているドライブレコーダー。万が一の際の映像を保存できることに加え、ドライブ先の風景を記録して持ち帰ることができるなど、使い方も広がってきている。

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SDメモリカードは読込/書込速度の違いや容量、規格クラスで販売価格が変わってくる

しかし、そんなドライブレコーダーを使う上での注意ポイントが「SDメモリカード」だ。ドライブレコーダーの記録媒体として一般的に使われているSDメモリカードだが、実は使用していくと劣化することをご存じだろうか? 多くのユーザーはドライブレコーダー本体と同じく「通常の使用では壊れることはなく半永久的に使える」と思っているのではないだろうか。

しかしドライブレコーダーは“常時録画”するため、一般のデジタルカメラで使用されるよりもSDメモリカードの稼働率が非常に高く、劣化が早まってしまう傾向にあり、実際にSDメモリカードの劣化が原因となった録画トラブルも報告されている。

購入したときからSDメモリカードを挿しっぱなしにして、ノーメンテナンスで使っているドライブレコーダーの場合、万が一の場合に「肝心のシーンの映像が記録されていなかった」といったことも起こりかねない。こうなってしまってはドライブレコーダーの存在理由さえあやうくなってしまう。そこでドライブレコーダーで使用するSDメモリカードの性能について紹介していくことにする。

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SDメモリカードは規格があるので見た目の形状や大きさは同じなのだが、
利用シーンによっておすすめの製品は異なってくる。

SDメモリの専用開発を施すことで
常時録画に対応する耐久性を備えた

このようなドライブレコーダーで利用する際のSDメモリカードの不安を払拭する製品として登場したのが東芝メモリのEXCERIA EMU-Aシリーズ 高耐久microSDHC/microSDXCメモリカードだ。

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EXCERIA EMU-Aシリーズは常時録画のような過酷な状況を想定した設計がなされている。
メモリ容量は32GB・64GB・128GBの3種類が用意されている

ドライブレコーダーや監視カメラの用途に合わせて設計されたSDメモリカードなので、ドライブレコーダーの常時録画といった厳しい条件にも対応するモデルとなっているのが大きな特徴だ。同社はNAND型フラッシュメモリを自社で開発する世界有数のメーカーであるため、ドライブレコーダーに合わせたSDメモリーカードの専用開発が可能なのも大きな強みとなった。

最大の特徴となったのは耐久性の向上だ。常時録画が必須のドライブレコーダーでは、書き込みが常に行われるのでメモリへのアクセス時間が長くなる。そこで長時間に渡って使用できるSDメモリカードが必須となるのだ。EXCERIA EMU-Aシリーズは耐久性の高いNAND型メモリの選別、さらにはファームウェア、ソフトウェアの工夫などを施すことで3000時間の耐久性(128GBモデルは6000時間)を実現した。これは毎日4時間の利用を想定すると約2年間にあたる数字。同モデルには2年間の保証が付いているのもそんな高い耐久性の証と言えるだろう。

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EXCERIA EMU-Aシリーズは耐久性の高いNAND型メモリの選別やソフトウエアの工夫に加えて
瞬断対策が施された、まさしくドライブレコーダーに最適な製品となっている

さらに注目すべきは電源の瞬断対策が施されている点だ。ドライブレコーダーの電源はクルマのバッテリーから供給されているので、場合によっては電源が突然オフになるケースも想定される。これがデータの書き込み中だとデータの破損やSDメモリカード自体の破損につながるおそれがある。しかしEXCERIA EMU-Aシリーズは電源の瞬断対策が施されているので、その観点からも耐久性の高いモデルなのだ。

日常メンテナンスのためのフォーマットは不要
長時間録画など使い勝手の良さも魅力

ドライブレコーダーでSDメモリカードを使う際、日常のメンテナンスが必要とされていることをご存じだろうか? 常時録画しているとメモリへの書き込みが膨大になり、一般的なSDメモリカードでは定期的なリフレッシュが必要になる。一部ドライブレコーダーの取扱説明書で“SDメモリカードの定期的なフォーマット”を指示しているのはそのためだ。 一方、EXCERIA EMU-Aシリーズはバックグラウンドでリフレッシュ作業を行う設計を施しているので、ユーザーが行う定期フォーマットは不要。自動的にリフレッシュされるため書き込みのパフォーマンスも落ちにくく、メンテナンスを意識せずに使えるのもユーザーにはありがたい性能だ。

記録映像を長時間残せる大容量なのも同モデルの特徴。128GBのモデルであればHD動画で約15時間20分の記録が可能。近年多くなっている前後2カメラのドライブレコーダーでも、十分な記録容量を備えている。

ドライブレコーダーに対応したSDメモリカードとして設計されたEXCERIA EMU-Aシリーズ。一般的なSDメモリカードにはドライブレコーダーに利用すると“保証外”になっていたことを考えると、専用設計モデルを利用することがいかに大切なのかが理解できる。今までは「SDメモリカードはどれも同じ」と思っていたユーザーも、これを機会に用途に合わせたSDメモリカードを選ぶことでドライブレコーダーのパフォーマンスがフルに発揮されるかお試しあれ。
※EXCERIA EMU-Aシリーズでは長時間継続使用頂いても書き込み性能が落ちないように工夫をした設計になっておりますが、フォーマットの実施に関してはドライブレコーダー側の説明・指示に従ってください。