【SUPER GT 第3戦】レクサスがGT500クラスの表彰台を独占、TOM'Sチームは決勝も1-2…中嶋一貴&関口雄飛が今季初優勝

レクサス勢が表彰台を独占(中央左が中嶋一貴、右が関口雄飛)。
  • レクサス勢が表彰台を独占(中央左が中嶋一貴、右が関口雄飛)。
  • 優勝を飾った#36 LC500。
  • #36 LC500はポール・トゥ・ウインを飾る。
  • #36 LC500はポール・トゥ・ウインを飾る(グリッド番号は予選順位とは一致しない)。
  • 決勝2位、#37 LC500。
  • 決勝2位、#37 LC500。
  • 決勝3位、#6 LC500。
  • 決勝3位、#6 LC500。

26日、SUPER GT第3戦は鈴鹿サーキットで決勝日を迎え、GT500クラスはレクサス勢が表彰台を独占、参戦6車がすべてトップ7入りする圧倒ぶりを見せた。そのなかでTOM'Sチームが予選に続き1-2、中嶋一貴と関口雄飛のコンビが今季初優勝を飾っている。

決勝日も鈴鹿は暑くなった。午後2時30分過ぎ、ローリングスタートで戦いの火蓋が切って落とされた頃の気温は29度、路温は42度。ただ、一概にはいえないものの、予選日に比べるとこれでもやや低めといえる数字ではある。

52周(300km)の決勝レースは約3分の1を終える段階で、GT500クラスのドライバーズポイントリーダーだった#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/タイヤはミシュラン=MI)が何らかのトラブルに起因すると見られるコースアウトでリタイアするアクシデントがあり、セーフティカー(SC)導入となった。そしてSCが撤収してレース再開となったあと、GT500クラスの大半のマシンが相次いでルーティンピットを行なう。

そこからレースはしばらく、レクサス勢3台による実質トップバトルに沸くこととなった。ポール発進から逃げる#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/ブリヂストン=BS)に、予選5位から上がってきた#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&山下健太/BS)と予選2位だった#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)が挑みかかる構図で、3台は熾烈な戦いを展開する。

一時は#37 LC500が#6 LC500から2番手の座を取り戻したが、すぐに#6 LC500がひっくり返す。そして#6の大嶋は首位の#36 関口を執拗に攻撃するのだが、トップ奪取までは果たせない。やがて終盤は#36 LC500がセーフティといえるマージンを築いてのトップランとなり、#6 LC500は#37 LC500から2番手を守る戦いへと転じることに。

最終盤、GT300クラスの集団のなかでの接戦状況下で#37 キャシディが2位奪還を成す。レクサスLC500勢は#36、#37、#6の順で1-2-3フィニッシュ、TOM'Sチームは予選に続く1-2独占となった。中嶋一貴&関口雄飛は今季初優勝。

#36 中嶋一貴のコメント
「無事に終わってホッとしています。スタートからできるだけ飛ばしてギャップをつくりたいと思っていました。後ろも同じようなペースで、なかなか離れてはくれなかったですけど、2秒差くらいで推移していたのである程度は安心していましたね。ピットのタイミングも作業も良く、後半は『雄飛なら絶対に(相手に)抜かせないで帰ってきてくれる』と思って見ていました。(途中まで接戦とはいえ)こんなに完璧なレースはできないんじゃないかな、と思うくらい完璧なレースでした」

#36 関口雄飛のコメント
「一貴選手には『できるだけギャップを広げてきてください、お願いします』と言っていました。1周目に1.5秒くらいちぎってきてくれて嬉しかったです。SC明け(のリスタート)もしっかり決めてくれましたし、自分の(ピットからの)アウトラップも過去にないくらい良かったです。そのあとは後ろの大嶋選手(#6)の方がちょっとだけペースが速そうだったので、そこで無理にプッシュせず、タイヤを温存する走りに切りかえました。最高のレースができましたし、自己満足ですけど、自分が成長できたと思います」

関口は先週のスーパーフォーミュラに続く“2連勝”だが、自身のスティントの前半、背後に迫ってきた#6 大嶋とのバトルでは「今のGT500は自分のペースで走れないとタイヤを(予想以上に)消耗したりする」という特性を利用し、その時点でのペースでは自分より速そうなライバルに対しダメージ(消耗)を強いるような走りを展開したという。

これは昨年、自分が他車を追っていた時に味わったことで、「小学校では『人にやられて嫌なことは絶対に人にはするな』と教えられましたけど、これはレースなんで、それをやってやろうと思っていました」と説明、関口は優勝会見場を爆笑の渦に巻き込んだ。さらに「本当に(自分が)いいドライバーになってきたな、と思っています(笑)」とも。ご満悦の充実勝利だった。

僚友の一貴は6月にルマン24時間レースの連覇と、WEC 18/19シーズンドライバーズチャンピオン決定(ルマンが最終戦)という大仕事が控えるが、最高の流れでそれに挑める格好となった。

それにしてもTOM'Sチームは昨年後半から1-2フィニッシュが多い。昨年の第5戦以降、今回までの7レースで3度の決勝1-2というのはこのカテゴリーでは異例といっていい強さだろう。そしてレクサスは今回、6台参戦で1-2-3-5-6-7位という上位寡占ぶりを見せた。6位に入った前戦ウイナー、#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)は#23 GT-Rに2点差でポイントリーダーとなっている。

決勝4位はホンダ勢トップの#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)で、レクサス勢になんとか一矢報いたかたち。日産勢では#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠&J. マーデンボロー/ヨコハマ=YH)の8位が今回最高だった。

SUPER GTの次ラウンドは恒例のタイ大会となる。チャン国際サーキットで第4戦が6月29~30日に開催される。

《遠藤俊幸》

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