スズキは4月12日、無資格者が完成検査していたことが新たに発覚し、国内で販売した初回車検を受けていない合計200万台をリコールすると発表した。リコール費用は総額800億円に達する。 同社は、燃費・排出ガスの抜取検査で測定値を書き換えるなどの不正が発覚したことから、外部の専門家に調査・検証を依頼していた。新たな不正はこの調査で明らかになった。 それによると四輪車で、資格を持たない作業訓練中の検査補助者が単独で完成検査を行ったことや、完成検査員の資格を取得する試験で不正が行われていた。また、完成検査で、本来なら不合格とするところを合格にするなど、保安基準への適合性の確認が適切に行われていなかったおそれもあった。不正は四輪車を生産するスズキの国内全工場で行われていた。 同社は、該当する車両で初回車検を受けていないものについて、リコールによる市場措置を実施する予定で、近く国土交通省に届け出る。対象はOEM(相手先ブランドによる生産)供給車を含む国内で製造した国内向け全モデルで約40車種。 同社は再発防止策のため、今後5年間で1500億円を投資して設備などを更新する。 同社では「お客様やお取引先様はじめ皆様に、多大なご心配ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます」としている。
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