ピクサー作品を生みだすサイエンス…体験しながら学べる展覧会 4月13日から[フォトレポート]

PIXARのひみつ展
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六本木ヒルズ展望台東京シティビュー(東京都港区)は、4月13日~9月16日の会期で、ピクサー・アニメーション・スタジオの作品を生みだす技法と科学に迫る展覧会「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」を開催する。

本展では、普段見ることができないピクサーのアニメーション制作を、8つの工程に分けて紹介する。魅力的なキャラクターはどのように生みだされ、作品がどのように作られていくのか、ピクサーのアニメーション作りを擬似体験しながら学べる“ハンズオン展示”=体験型展示だ。各エリアでキャラクターとの写真撮影も可能となっている。

■体験できるアニメーション制作の8つの工程

(1)Modeling/モデリング:キャラクターの形をつくる……アーティストが描いたスケッチを基に、コンセプト・アートに沿ってデジタルモデラーがキャラクターのバーチャル3Dモデルをつくる。
(2)Rigging/リギング:キャラクターの動きをつくる……モデリングで作られたキャラクターをリアルに動かすために仮想の骨や関節、筋肉をつくり、モデルの動きを設計する。
(3)Surfaces/サーフェイス:髪や服などの外見を決める……物の見え方はストーリーそのもの。素材は何か、新品か、古びているかなどをオブジェクトの表面を加工し表現する。
(4)Sets & Cameras/セット&カメラ:物語の世界をつくる……セットデザイナーがバーチャルの世界を構築。そして、カメラアーティストが構成・カメラアングル・レンズタイプなどを決定し、バーチャルの世界を撮影する。
(5)Animation/アニメーション:キャラクターを動かしてみる……アニメーターがキャラクターに演技をつけ、ストーリーに命を吹き込み、アニメーターが望む感情をキャラクターに表現させる。
(6)Simulation/シミュレーション:キャラクターの髪や服を動かす……シミュレーションプログラマーにより、キャラクターの髪の毛や衣服を本物のように動かす設定をする。
(7)Lighting /ライティング:昼や夜などの明かりを調節する……照明デザイナーが照明効果でシーンに強弱をつけ、ストーリーの感情を引き出す。観客の視線を誘導し、情感あふれるシーンをつくり上げる。
(8)Rendering /レンダリング:映画館などで楽しめる状態にする……すべての制作工程を最終的な2Dイメージへと仕上げ、アニメーションを作り上げる。

同展は、「The Science Behind PIXAR」と題して2015年にボストンサイエンスミュージアムで初めて開催され、アメリカやカナダの8か所で合計150万人以上を動員した。アジアでは初めての開催だ。

《高木啓》

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