大阪モノレールの北部延伸事業は正式に廃止…門真市からの南部延伸は特許を得る

大阪モノレール (AC)
  • 大阪モノレール (AC)
  • 特許を得た大阪モノレール南部の延伸区間ルート。
  • 延伸事業が正式に廃止となった彩都線彩都西~東センター間(赤破線部分)。

国土交通省近畿運輸局は3月19日、大阪高速鉄道(大阪モノレール)国際文化公園都市モノレール線(彩都線)延伸区間の軌道運輸事業廃止を許可したことを明らかにした。

彩都線は大阪府北部の万博記念公園駅(大阪府吹田市)と彩都西駅(大阪府茨木市)を結ぶ6.8kmの跨座式モノレール路線だが、宅地開発と連動して、さらに東部の東センターまで2.2kmの延伸事業が申請されていた。

延伸区間の事業費は277億円程度が見込まれていたが、2017年1月には採算性の問題から、大阪モノレールの筆頭株主である大阪府が延伸を断念する方針を示しており、2019年1月11日付けで事業廃止が申請されていた。

一方、2018年7月11日付けで申請されていた南部の延伸区間である門真市~瓜生堂(仮称)間8.9kmは、2月7日に国土交通省総合政策局運輸審議会審議室が「運輸審議会に諮らないで処分等を行うことができる事案」として認定しており、彩都線延伸部の事業廃止と引き替えるように3月19日付けで特許を取得。2029年の開業を目指して事業が開始される運びとなった。

建設費は、道路構造物の事業費を除いたおよそ286億円で、複線で建設。途中、門真南・鴻池新田・荒本の3駅(いずれも仮称)が設置される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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