DSはブランド立ち上げ以来、『DS 3』、『DS 3カブリオ』、『DS 4』、『DS 4クロスバック』、『DS 5』、『DS 7クロスバック』と、順次車種ラインナップを拡大してきた。DS 3クロスバックは、DSの車種ラインナップ拡大戦略に沿って登場した新型車となる。
DSブランド第2世代のDS 7クロスバックに続く第2弾モデルに位置づけられるのが、DS 3クロスバックだ。都市生活者のためのコンパクトカーであると同時に、長距離移動を可能とする二面性を備えることを目標に開発された。

◆パワートレインはEVをはじめ、ガソリン3機種、ディーゼル2機種と幅広い
DS 3クロスバックの特徴は複数のパワートレインの設定にある。エンジンは、ガソリンが「PureTech」。最大出力は100hp、130hp、155hpの3種類をラインナップする。ディーゼルは、1.5リットル直列4気筒ターボの「BlueHDi」で、100hpと130hpの2種類が設定される。
PSAグループの電動化戦略に沿って、DS 3クロスバックにはEVを設定。EV版は「DS3クロスバックE-TENSE」を名乗り、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生するモーターを搭載。0~100km/h加速8.7秒の性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量50kWhのリチウムイオン。1回の充電での航続は、WLTPモードで320km、NEDCモードで430kmとした。

◆最新コネクトを採用。スマホがキー代わりになる専用アプリも
DS 3クロスバックには、最新の車載コネクティビティを採用。「MyDSアプリ」もそのひとつ。MyDSアプリは、スマートフォンがメインキー代わりになるもの。MyDSアプリで車両のロック解除し、エンジンやモーターを始動できる。MyDSアプリは、複数のユーザーで共有し、キーレスアクセスを可能にする。
さらに、DSブランドらしくカスタマイズが充実。10のボディカラー、10のホイールデザイン、3つのルーフカラー、5つのインテリアからオーダーできる。さらに個性を反映させたい顧客には、「DS MONTMARTRE」「DS BASTILLE」「DS PERFORMANCE Line」「DS RIVOLI」「DS OPERA」の5種類の特別メニューが用意され、内外装を自由にカスタマイズできる。
◆最新の先進運転支援システムを採用。自動駐車も可能
DS 3クロスバックには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。「DSコネクテッドパイロット」は、自動運転への一歩を踏み出すもの。システムは0~180km/hで作動。前走車との車間距離と、レーン内の位置を適切にキープする。前走車に追従して車両が停止しても、3秒以内なら自動的に再発進。このストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロールは、高速道路での長距離ドライブや渋滞時に効果を発揮する。

「DSマトリクスLEDビジョン」と呼ばれるヘッドライトは、ロービーム用の3つのLEDモジュールとハイビーム用のマトリクスビームモジュールで構成。各マトリクスビームモジュールから放射されるビームモジュールは、フロントガラスのカメラで検出された運転条件に基づいて、オンとオフを切り替える。その結果、DS3クロスバックは、他の道路ユーザーを眩惑させることなく、メインビームを維持できる。