国土交通省東北運輸局は3月13日、岩手県の三陸鉄道から2月21日付けで出されていた上限運賃設定認可申請を、3月12日付けで認可したことを明らかにした。3月23日のリアス線正式開業時に適用する。
現在の三陸鉄道は、上限運賃設定区間が北リアス線宮古~久慈間に相当する71kmまでとなっているが、3月23日にJR東日本山田線宮古~釜石間55.4kmを承継し、現在の南リアス線(盛~釜石)と北リアス線を編入したリアス線が正式開業することにより、通算の営業キロが163kmにおよぶことから、新たに71~163kmの上限運賃が設定されることになった。
申請内容によると、すでに設定されている71kmまでの区間では上限運賃の変更はなく、新設区間では60円刻みで32段階の運賃が設定される。これにより、既存の上限運賃区間を含む最長の普通運賃は3710円となる。また、定期運賃では、最高額となる最長区間の6ヶ月用が通勤で81万7400円、通学で48万820円となる。