ウラカンEVOのローンチプロジェクトマネージャーを務めるヴィットリオ・ミラノ氏は同日の発表会で「新しいウラカンを開発するという大きな挑戦に立ち向かうのにあたり、4つの柱を中心に取り組んだ」と明かした。
そのひとつめとしてミラノ氏は「空力性能とデザイン」とした上で、「ウラカンのデザインはすでにお客様から高い評価を頂いているので、このデザインは継承しつつも、EVOでは主に空力性能を高めることに焦点を当てた。クルマの形のあらゆる細部にまで注目して空気の流れを調整することによって空力性能を高めることに取り組んだ」と述べた。
具体的にはフロントバンパーに一体型ウィングを備えたスプリッターを採用したほか、スロットル付きリアスポイラー、アンダーボディの空力性能の最適化などで、これらにより「ダウンフォースで7倍、空力効率も6倍に改善した」という。

5.2リットルV型10気筒自然給気エンジンを搭載するウラカンEVOは最高出力640馬力、最大トルク600Nmを発生し、停止状態から2.9秒で100km/hに達し、最高時速は325kmを超えるとしている。
3つのめ改良点は「ヴィークルダイナミクスで、今回の取り組みで最も重要な点だった」とミラノ氏は語る。ウラカンエボでは4輪すべてに作用するトルクベクタリングと4輪操舵が新たに加わるとともにLDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)と名付けた車両の様々な挙動を制御するダイナミックヴィークルマネジメントシステムが採用されている。

LDVIの状態はセンターコンソールに新たに備えられた8.4インチのフルタッチスクリーンパネルに映し出され、操作もできるようになっている。このフルタッチスクリーンパネルの採用は4つめの改良点であるヒューマンマシンインタフェースの核となるもので、LDVIのほかナビゲーションやエンタテイメントなどさまざまな操作が手元でできるようになっている。