「トータルのカーライフをコーディネイトしていく」アルパイン、その“今と未来図”…社長インタビュー

アルパインマーケティング代表取締役社長 水野直樹氏
  • アルパインマーケティング代表取締役社長 水野直樹氏
  • アルパインスタイルブース(東京オートサロン2019)
  • アルパインマーケティング代表取締役社長 水野直樹氏
  • アルパインスタイル ハイエース(参考出品)
  • アルパインスタイル ハイエース(参考出品)
  • アルパインスタイル ハイエース(参考出品)
  • アルパインスタイル ハイエース(参考出品)
  • アルパインスタイル ヴェゼル

今年も大盛況のうちに幕を下ろした東京オートサロン2019。その会場にて11台のデモカーを並べたアルパインは、今回の展示で何を目指したのか、そしてその先にはどんな未来図を描いているのか…。アルパインマーケティング代表取締役社長 水野直樹氏に話を聞いた。

車種展開を増やし、ブース規模を1.5倍に拡大

居並ぶ11台の「ALPINE STYLE(アルパインスタイル)」カスタマイズカーを目の前にして、まずは水野社長に、ブース規模を昨年の約1.5倍に拡大した意図を教えてもらった。

「2017年に『アルパインスタイル』をスタートさせてから約2年が経過しました。おかげさまでお客様からご好評いただき、そしてご意見、ご要望もいろいろとお聞きしています。なかでも車種を増やしてほしいという声は多く、今回はそれにお応えしようと4台の参考出品車両を製作しました。そうなると今までのスペースでは入りきらない。ならば思い切って規模を拡大しよう、そう考えて11台を並べることにしたのです」。

アルパインスタイルカスタマイズカーとは、車種専用のアルパインカーナビ『BIG X』を核とするモービルメディア、さらにはインテリア、エクステリアまで含めて、1台丸ごとアルパインの手により作り上げられた車両である。販売中の車種数は現在13。これはどのような経緯で誕生したのだろうか。

「アルパインはかなり前から、カーナビをはじめさまざまなモービルメディアを“車種専用”に開発してきました。フィッティングと機能、両面で徹底的に“車種専用”にこだわりそれぞれが高い評価をいただいているのですが、その中でアルパインならクルマ全体もデザインできるのではないか? という声も聞かれるようになりました。それを踏まえマーケティングを重ね、お客様にとっての価値、お客様が求めているものは何だろうと考え抜き、結果、クルマ全体を作るというところに行き着きました。こうしてアルパインスタイルは誕生したのです」。

2月には新店舗「アルパインスタイル横浜246」がオープン!

アルパインスタイル 横浜 246

昨年の10月には、合弁会社「アルパインニューズ株式会社」の設立が発表されている。水野社長に改めてその狙いを聞いた。

「アルパインニューズは、カスタマイズカーをはじめとした車両企画・開発・販売とカーライフに対するマーケティング活動の強化を目的として設立しました。そして同社は、直営店である『アルパインスタイル横浜246』をこの2月にオープンさせます。

アルパインスタイルの車両販売の拠点を首都圏にも持つことは、実はかなり以前から計画していました。これまでアルパインスタイルの車両は、福岡市に本拠を置くニューズが運営する“オーソライズドディーラー ニューズカーズ福岡”でしか買えませんでしたから…。全国各地からお問い合わせをいただき、例えば東北のお客様にもご購入いただいたりもしたのですが、やはり実物を見たいという声が多かったのです。

理想的な場所はなかなか見つかりませんでした。しかし、1年前に良い場所が見つかりそこから諸般準備を重ねて、今ようやくオープンにこぎ着けようとしています。

場所の選定にはとにかくこだわりました。私共がクルマ販売をするのに相応しい場所はどこなのか。妥協はしたくありませんでした。それもアルパインスタイルだからこそなのです。すべてにおいてこだわり抜く。その姿勢は一貫しているつもりです。

なお同店舗は、販売をメインとする場所ではありません。お客様とのダイレクトコミュニケーションを取る場だと考えています。お客様と直接会話できる基地、それがアルパインスタイル横浜246なのです」。

「プレミアムでなければアルパインから出す意味がない」

アルパインスタイルの今後の展開についても聞いた。

「憧れていただけるブランド、そして乗って満足していただけるブランドに育てていきたいと思っています。カッコ良くてプレミアムな製品をご用意したいですね。プレミアムでなければアルパインから出す意味がないと思っています。

車種の拡充も必要だと思っています。とはいえ、闇雲に増やしていくつもりはありません。お客様が望んでいる車種は何なのかじっくりとマーケティングしたい。場合によっては逆提案をさせていただくこともあるとは思いますが、どういうクルマがベストなのかを熟考した上で展開を広げていきたいと考えています。

コンセプトは継続していきます。“5S(スポーツ、スパルタン、シャープ、シンプル、スマート)+1S(セーフティー)”を根幹に据え車種ごとの個性を引き立てながら。ただ、カスタマイズにはいろいろな方向性があることも事実です。アルパインスタイルでは現状ドレスアップの色彩が濃くなっていますが、例えば今回参考出品しているハイエースのように“車中泊”という要素も存在しています。引き出しは増やしていきたいと思っています」。

さらには、アルパインとしての将来図についても教えてもらった。

「“シームレスなカーライフ”を提案していきたいと考えています。クルマに乗っているときのことだけではなく、トータルのカーライフをコーディネイトしていくことも私どもの課題だと思っています」。

新規ビジネスの提案も積極的に

“シームレスなカーライフ”とは具体的にどういうことなのだろうか。

「例えば現在リリースしているスマホアプリの『おでかけコンシェル』もその一例です。クルマでのお出かけ先を提案し、アクティビティの予約もできる。アルパインのナビを持っていない方でも利用可能です。それ以外にもさまざま構想を持っています。例えば、広い駐車場を確保できないから小型車に乗っているけれど、たまにはキャンプにも行きたいよねとなったときに、私どもがご用意した“車中泊”も可能なクルマをカーシェアで使っていただくとか…。

また、カーナビで取得した走行ログを活用したナビプラットフォームの構築、子育て家族の行動分析で培ったコンサルティング、協業・パートナーシップなどの新規ビジネスの提案も積極的に行っていきたいとも考えています。昨年はビックデータ活用展に初出展し、様々な反響を得ました。今春も出展予定ですが、その際には具体的にどのようなソリューションを提供できるかをお伝えしたいと思っています。

弊社は、マーケティングとイノベーションの会社だと思っています。徹底的にマーケティングを行いお客様が何を望んでいるのかを探りそれを具現化すること、そしてお客様がまだ気づいていない価値を先回りして提案していくこと、その両方が重要だと考えています」。

カーエレクトロニクス製品に関する今年の展開についても尋ねてみた。

「モービルメディア関連でもいろいろな企画が進行中です。日産『エクストレイル』専用のBIG Xや、車種専用リフトアップ3ウェイスピーカー等々も発表し、今回それらもお披露目していますが、それらに続く新機軸な製品も次々発表していきたいと思っています。2019年もアルパインにご期待いただけたらうれしいですね」。

アルパインスタイルが今後どのような発展を見せるのか、そしてアルパインというブランドが未来にどんな輝きを放つのか。ナビメーカーという枠組みを超え、歩み続ける同社から今後も目が離せない。

アルパインスタイルの詳細はこちら

《太田祥三》

編集部おすすめのニュース

特集