経済産業省は1月10日、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ3社が店舗配送用車両の駐車場を共同利用することで合意し、1月15日から1案件目の運用を開始すると発表した。
店舗配送用車両の駐車場共同利用は、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのいずれか複数社の店舗が近接する場所で駐車場を共同利用する。これによってコストダウンを図るとともに、確実に駐車場を確保することが可能となり、持続的な店舗配送物流の維持に役立つ。
約1年半にわたって経済産業省の支援、日本フランチャイズチェーン協会の助言のもと、コンビニ3社が駐車場の共同利用に向けて検討してきた。今回、「セブンイレブン船橋前原西2丁目店」と「ローソン津田沼東店」に近接する駐車場物件が見つかったため、まず2社で共同利用を開始する。
今回開始する1案件目では、コインパーキング「タイムズ津田沼前原西第4駐車場」(千葉県船橋市)の一部区画を改修して店舗配送用の車両が専用利用する。また、2案件目としてセブンイレブンとファミリーマートの店舗で共同利用を開始する予定。
経済産業省では、今回の共同利用を通じて得られる知見をもとに、共同利用に必要な手続きフォーマットや運用方法の雛型を作るなど標準化を進めて3社の共同利用を促進する。加えて、3社以外のコンビニ各社や他の小売・サービス事業者との共同利用など、駐車場の共同利用のマッチングが進む基盤づくりを支援する構え。