日野プロフィア 2万4000台をリコール、変速機や車速センサに不具合

日野プロフィア(参考画像)
  • 日野プロフィア(参考画像)
  • 改善箇所(制御プログラム)
  • 改善箇所(変速用モータ)
  • 改善箇所(車速センサ)

日野自動車は12月6日、大型トラック『プロフィア』の自動変速機などに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2010年6月21日~2017年7月13日に製造された2万3980台。

また、2006年3月13日から2010年2月8日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある472台、2013年3月9日から2015年5月19日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できない102個も対象となる。

不具合が発覚したのは、機械式自動変速機の制御プログラムおよび変速用モータ、車速センサの3か所。

機械式自動変速機において、2個仕様の自動クラッチ作動用モータの制御プログラムが不適切なため、片側モータ失陥時に残りのモータでクラッチが作動できないことがある。そのため、警告灯が点灯するとともに走行不能となるおそれがある。不具合は36件発生。改善措置として、全車両、制御プログラムを対策プログラムに書き換えるとともにモータを新品に交換する。

変速用モータについては、強度検討が不足していたため、変速終了時に巻線かしめ部に過大な引っ張り力が加わり、変速が繰り返し行われると巻線が断線することがある。そのため、警告灯が点灯するとともに変速できなくなり、走行不能となるおそれがある。不具合は649件発生。改善措置として、全車両、変速用モータを対策品に交換する。

車速センサについては、内部の熱膨張に対する検討が不足していたため、高温時に構成部品どうしが干渉することで素子ハンダ部に過大な力が加わることがある。そのため、素子ハンダ部に亀裂が生じ、素子ハンダ部が導通不良となり、警告灯が点灯するとともに自動変速不良や速度計の指示不良となるおそれがある。不具合は161件発生。改善措置として、全車両、車速センサを対策品に交換する。
なお不具合を起因とする事故は起きていない。市場からの情報により発覚した。

《纐纈敏也@DAYS》

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