九州大学・日立・昭和バス、映像解析による混雑把握と高度見守りサービスに関する実証実験開始

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九州大学と日立製作所、昭和バスの3者は、「誰もが安心して快適に移動できるまちづくり」をコンセプトとした共同研究を開始。その一環として、映像解析による混雑把握および高度見守りサービスに関する実証実験を九大学研都市駅前の新バスターミナルでスタートした。

実証実験では、2018年11月6日から2019年3月末までの期間、新バスターミナルに8台のネットワークカメラを設置。日立のフィジカルセキュリティ統合プラットフォームを活用した映像解析機能によって、カメラ映像から計測される人数カウント情報を、九州大学が研究開発するデータ連携基盤上に集約。バスターミナル前の混雑状況や予測情報を地図上で可視化する仕組みを構築する。また、高度見守りサービスに必要となる人の振る舞い検知に関する実証も実施。バス運行計画の最適化とバスターミナル前における高度見守りサービス内容の検討および実証結果の評価を行う。

今回の取組は、平成29年度に九州大学と日立が実施した総務省「IoT/BD/AI情報通信プラットフォーム」社会実装推進事業による実証実験をベースとして行うもの。映像解析技術に関する実証実験を行うとともに、現場のニーズに合わせた高度見守りサービスを開発することで、人々の課題を解決するビジネスモデルを検討し、市民の暮らしをより豊かにする新たなサービスの創出をめざす。

また実証実験では翌年度以降のサービスの社会実装を考慮し、セキュリティやプライバシー保護を配慮しながら、さまざまなキャンパス周辺サービスとの連携を視野に、アプリケーションや基盤開発、社会的受容性の検証などの実施をめざしていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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