FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は10月30日、2018年1~9月の世界新車販売(出荷ベース)の結果を発表した。総販売台数は366万5000台。前年同期比は4.9%のプラスだった。
市場別実績は、北米が199万5000台を販売し、前年同期比は12.3%増と回復した。市場シェアも12.1%と、0.4ポイント上昇する。ジープブランドが、『ラングラー』『チェロキー』『コンパス』の各新型の効果で、前年同期比14%増と伸びる。
南米は43万3000台を出荷し、前年同期比は16%のプラスと2桁の伸び率を維持した。市場シェアも12.9%と、0.3ポイント上昇する。
アジア太平洋地域は、15万5000台にとどまり、前年同期比は27%減と2桁の落ち込みとなった。市場シェアは、0.1ポイント低下し0.7%に。米中の貿易戦争の影響で、中国での新車販売が減少している。
欧州および中東、アフリカは101万4000台を出荷したものの、前年同期比は0.6%減とマイナスに転じた。このうち、欧州乗用車市場では市場シェアが0.1ポイント減少して6.7%に。ジープブランドが前年同期比64%増、アルファロメオブランドが5%増と支持されている。