皆さんはご存知だろうか? 最近のクルマは、国産・輸入ともオーディオ環境が劣化してるということ。さらに車内はプライベートが保たれてると思いきや、プライバシーや情報がダダ漏れだということ。そして、こうした悲しい事実を解決するには、大がかりな工事や改造も要らないということも…。
それを体感してくれたのが、J-WAVE系列「GROOVE LINE」で毎日しゃべりまくるピストン西沢氏と、モータージャーナリストの河口まなぶ氏だ。
今回2人は、千葉県に本拠地をおく高級カーオーディオの専門メーカー・ソニックデザインを突撃。純正スピーカーからカンタンに交換装着できる車種別専用設計のスピーカーパッケージ「ソニックプラス(SonicPLUS)」で試聴してみることに。
この日、聴き比べてみる“舞台”は、スバル『レヴォーグ』。1台は純正スピーカーがつくどノーマル車、もう1台はこのソニックプラスを装着したタイプ。両者は、この聴き比べインプレッションを、遠慮ない直球トークで大暴走。GROOVE LINE 以上!? のぶっちゃけトークを展開した。
そのトーク内容を記す前にまず、このSonicPLUSのキホンの「キ」を、先に挙げておく。ひとつは、全国のスバル販売店で取り付けられるスバル純正オプションであるということ。
だからレヴォーグ新車購入時にSonicPLUSをチョイスできるし、レヴォーグ購入後でもカーオーディオ系ショップだけでなくスバル系ディーラーで取り付けられる(ちなみにソニックデザインはメルセデス・ベンツの純正アクセサリーにも採用されている)。しかも装着時間は2時間。そんな“前置き”を聞いていたピストン西沢は…。
「スピーカーの音ってね、この箱で鳴るのよ」
ピストン西沢氏(以下敬称略):買ったあとから「このスピーカーがいいな」って思ってディーラーに頼みに行くのもありなんだ。それは心強いよね。それから作業時間が2時間っていうのは、アンプまで手を入れなくても、スピーカーを交換するだけで効果がはっきり出るってことだよね。
河口まなぶ氏(以下敬称略):実際に、純正スピーカーとSonicPLUSのスピーカーを単体で見せてもらえるらしいですよ。お願いします。
ピストン西沢:あらま! 箱がいいねー。これは鳴るわなー。スピーカーの音ってね、ここ(箱を叩いて)で鳴るんだもん。
画像を見てもらえれば一目瞭然。純正スピーカー(右)に対し、SonicPLUSのスピーカー(左)は、ドア内側の露出するスピーカーグリル(バッフル)から、その奥にむけて分厚い箱=スピーカーボックス(大容量エンクロージュア)が備わっている。純正スピーカーはドアパネルの内側の空間をスピーカーボックスに見立てるかたちで音を鳴らしているのだ。
レヴォーグのSonicPLUSスピーカー(左)と純正スピーカー(右)
デッドニング不要、エンクロージュア一体型の底力
ピストン西沢:SonicPLUSのフロントスピーカーってこんな厚いの? この箱の直後に(車のドアの)鉄板があるの? けっこうカツカツなんだね。
河口まなぶ:実は僕もSonicPLUSの愛用者で、愛車のスバル『BRZ』には、今回のモデルと同じエンクロージャータイプを装着していたんですよ。またメルセデス・ベンツ『Cクラス』では、タイプが違いますが、使っていてやっぱり満足しましたね。
ピストン西沢:このスピーカーボックスの鳴りが、ギター、ベース、ドラムなどの味になって「いい音」になってくるんだけど、そういうところの音の鳴りになる曲が、実はいまはない。それはなぜかっていうと、収録するときにアンプを通さないで、プロセッサーで音をアンプで鳴らしているように変化させているんだよね。だからむかしのロックのような音色はいまはないわけ。だから逆に、ヘビメタのアンプがみんな箱がでかいのは、格好だけじゃなくて、箱の大きさで鳴らしてるから。だから、カーオーディオのスピーカーの箱も大事になってくるわけ。
そう。実はこのスピーカーボックス(大容量エンクロージュア)がないと、車種によって音が違ってきたり、装着する人によって音が変わってしまうというリスクがある。SonicPLUSのキーワードに「シンプル」がある。SonicPLUSは、基本的に交換するだけで、誰もが共通の“進化”を体得できるというわけだ。
河口まなぶ:このあたりは、あとで試聴してみるといろいろ感じそうですよね。レヴォーグ用のSonicPLUSスピーカーは、『WRX』と形状が同じなんですよね。
ピストン西沢:わかりやすいことを大事にしてると思うんですよね。音をつくってる人っていろいろこだわりがあって、一般の人たちに伝わらない部分も手を入れる傾向にあるけど、そういうことよりも、純正との違いや音の進化が、はっきりわかるっていうわかりやすさを大事にしてるよね。あと大事なことは、どんな音楽をイメージしてつくられたか? だよね。
「SonicPLUSのスピーカーってこんな厚いの?」と驚きの様子
車内が唯一残った移動リスニング空間
SonicPLUSの音は、ジャンルやカテゴリ、シーンなどは問わない。目指すのは、ひずみが少ないこと、かつクリアなサウンド。聴きやすい音を目指して設計している。
ピストン西沢:クルマのスピーカーって、耳からちょうどいい距離にあって、定位のステレオ感があるから、ライブの音なんかもいいんじゃないかな。だから聴き比べるなら秦基博かな。あ、スキマスイッチもいいかな。だから、EDM(electronic dance music)もいいんだけど、エレクトロは音ってのは、繊細さよりも音圧とダイナミックレンジで納得させちゃうじゃない。だからこのSonicPLUSで聴きたいのは、アコースティックやインストゥルメンタル、ジャズ、ギターの一本引きとか、そういうのを聴きたいよね。
河口まなぶ:ほーお。
ピストン西沢:そういうジャンルこそ、イヤホンで聴くよりも違いがはっきり出ると思うんだよね。クルマのなかっていま、唯一残った移動リスニング空間だからね。音が出せて、音圧を肌で感じられるところって、いま、ライブ空間かクルマのなかだけかもしれない。だから、ミュージシャンもクルマのなかで曲をチェックしたりするよ。
河口まなぶ:なるほど。音をつくる人たちも、エンジニアリング的な発想があるんですね。あと、最近、ノーマルのスピーカーがかなり悲しいという事情があるから、このSonicPLUSのようなスピーカー交換だけで音がはっきりと変わるというようなものがあるのはうれしいですよね。
音がしっかり分かれて、立ち位置もわかる
というわけで、超どノーマルの純正スピーカーを組むレヴォーグと、SonicPLUSのスピーカーを装着したレヴォーグで、聴き比べ。純正を聴いたあとに、同じボリューム、同じ曲でSonicPLUS車で聴いてみると…。
河口:ノーマルの同じボリュームではうるさい感じがしましたけど。こちらは違いますね。すごくクリア。これまでと同じボリュームのはずなのに、音量が小さいように思えた。でもそれっておそらくスピーカーの余分な振動とか、ドアやガラスが共振して聴こえてきた、“うるさい音”がすっかり消えたからなんでしょうね。
ピストン西沢:クリアだし、それぞれの音が分かれて聴こえてくる。ドッドッド…っていう打ち込みの音もちゃんと左右で分かれて聴こえてくる。ベースやドラムの音もくっきり分かれて聴こえるでしょ。たとえばボーカルが前に立ってて、奥にドラムが鳴ってるのもわかるし、音像が流れていくのもわかる。疲れないから思わずボリュームを上げちゃうよね。ついつい。
河口まなぶ:ほんと確かに。SonicPLUSのスピーカーにしてからは、これまでよりも気持ちボリュームを大きくしちゃう。これまで以上に音を大きくしても、うるさいという感じが決してないのがいいなあ。
ピストン西沢:だからボリューム上げても、音が丸くて、分解度が高いから、ノーマルのもわーっとした感じと違って、くっきり右と左が分かれて聴こえてくる。あといまさ、リマスター版とかってよく出回るじゃない。リマスター版を聴いてその音を実感するならば、こういうSonicPLUSみたいな音環境がほしい。
河口まなぶ:なるほど。
疲労感が違う、つまり安全運転につながる
ピストン西沢:あとね、金物の音が違う。シンバルとかハイハットの音とかを再生したときに、しっかりと打ってるカーンという音が聴こえてくる。やっぱりぜんぜん耳当たりが違うよね。やっぱり透明感が違うよね。うるさくないからボリューム上げても嫌な感じがない。嫌がる音ってのは、ボリュームを下げめになるんだけど、そうすると物足りなくなるでしょ。
河口まなぶ:ノーマルはうるさいって印象だったもんなぁ。
ピストン西沢:これだけ音が違うとね、同じ曲を同じボリュームで同じルートを走って比べてみると、そのあとの疲労感がぜんぜん違うよね。疲労が集中力を奪っていって、それが安全運転という意識の妨げになるからね。ここまで違いがわかると、こっちを選んじゃうよね。
河口まなぶ:いやー、最初は「スピーカーだけでそんなに音が変わるものかな?」と思ってたけど、装着して初めて音を出したときはもうびっくり。
ピストン西沢:低音も豊かだし、なんて表現したらいいんだろうな。SonicPLUSのほうは「音が空気を揺らしてる」っていうのかな、箱(スピーカーボックス、大容量エンクロージュア)が鳴らしてるって肌で感じるよね。音質が濁ってないから疲れないんだろうね。
河口まなぶ:いままで聞こえてこなかった楽器や、ボーカルの微妙な喉のかすれ具合なんかも聞こえてきて、「こんなに聴こえるのか!」と。
ピストン西沢:ノーマルはドア全体を震えさせて鳴らしてるって感じだったけど、SonicPLUSはスピーカーから音を送り出してるっていうのがしっかりわかるでしょ。これがやっぱり、「耳に優しい」っていえる理由じゃないかな。ドアの共振で聞くと、いろいろなノイズが入ってきちゃって…。
エンクロージュアだからできる密閉感と安心感
ディーラーやカーオーディオ系ショップなどでは「車外にもれる音をなんとかしてほしい」というオーダーが多いという。その背景には、ハイブリッド車の台頭。ハイブリッド車は、軽量化などでドア部分が薄くなる傾向にあるうえ、エンジンの音が消えたりすると、たちまち車内の音が外へもれるという。それも想像以上に。
どんな音楽を聞いてるか、ハンズフリーの携帯電話の会話なども聞こえてきてしまう。ハンズフリーでの携帯電話は、音楽と違ってなおさら音量を上げてしまう。鉄板の共振で、会話の内容がすべてわかってしまう。密閉空間だと思っていた車内が、情報ダダ漏れ発信地だったという現実。そのあたりをピストン西沢・河口まなぶが試してみると…。
ピストン西沢:ノーマルの純正スピーカーは、綾瀬のドン・キホーテの金曜日夜1時みたいな感じだね。これはマズイ。
河口まなぶ:たとえば女の子から電話かかってきて「会えるの、会えないの?」って会話をしていたら、ぜんぶ漏れちゃってますよね(笑)。完全に聞こえちゃう。
ピストン西沢:エンジンを止めるとてきめんだね。アイドリングストップすると、相当聞こえてきちゃう。
河口まなぶ:ノーマルはビリビリ音とかも入ってきちゃってましたもんね。車外に出てみますか。先日も、とある駐車場で、ハンズフリーで通話している人の声が聞こえてきて、「自分だったら恥ずかしいな」って思ってたところなんですよ。話している本人は気づいていないんですよね。じゃあ、SonicPLUSのスピーカーで試してみますか。
ピストン西沢:あれっ。音、漏れてなーい! すごいこれ。あっ、ドアもぜんぜん震えてない。音として伝える部分と、振動や伝えちゃいけない部分を、ちゃんと分けられている。このエンクロージュアのおかげでね。エンジン切ってみるとどうだろう。
車内の会話も音漏れせずスマートに
河口まなぶ:うわー、音が聞こえない!
ピストン西沢:すっごい。びっくり。これはびっくり。ほぼ聞こえない。薄~く聞こえてくるのは窓ガラスからかな。こんな具合じゃ、携帯電話の会話も漏れないのかなー。
河口まなぶ:やってみましょうか。通常のスピーカーで音を上げると、まぁ、迷惑。電車のなかでヘッドホンから音漏れしてるアレと同じですよね。
ピストン西沢:うわーっ、会話の内容、ぜんぜんわからないね。
河口まなぶ:それに、実際にクルマで音楽が音漏れしていると、その趣向やジャンルも丸わかりだし、なんといってもスマートじゃない。そういう意味でもソニックデザインのスピーカーは、周辺環境にも優しいなとも思いますね。
ピストン西沢:「まなぶ社長、きょう呑みにきてよー」なんて会話も大丈夫じゃん!
河口まなぶ:大丈夫ですね(笑)。いやそれにしてもすごいインパクト。音が漏れないというのもすごいですし、立ち返ってやっぱり、サウンドがクリアですよね。ピストンさんも言ってたとおり、各楽器の音がしっかりと別々に聞こえてくる。実は僕、ソニックデザインのスピーカーを装着するまで、同じ曲を聞いていたのに、「こんなにちゃんと楽器の音が聞こえるんだ」って初めて気づかされた。そういう意味では、もはや「違うアレンジの曲を聞いてたのか?」って思うほどでしたよ。
気になったら試聴イベントへ!
さて、このようにピストン西沢氏と河口まなぶ氏が衝撃を受けっぱなしだったSonicPLUSのスピーカー。実は、全国16店舗のソニックプラスセンターで、両氏のように実際に聴き比べることができる「漏れなく、いい音!体験キャンペーン」を12月23日まで開催中だ。
内容は西沢氏と河口氏と同じように、音楽はもちろん、ハンズフリー通話の声などの車外への音漏れの違いなどを純正スピーカーと比較できる。また、試聴体験した来場者には、SonicPLUSイメージキャラクターのプラスくんが「漏れなく、いい音!」と発信するオリジナルステッカーがプレゼントされる。
詳細は、下記へアクセス!
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