国土交通省は、すべての人が利用しやすい乗合バスの実現を目指して、乗合バス運行系統のナンバリングについてのガイドラインを作成した。
急増する訪日外国人旅行者への対応や、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、訪日外国人旅行者にもわかりやすいバス系統ナンバリングを促進し、バスの利用環境を整備することが求められている。国土交通省では「バス系統ナンバリング検討会」を設置し、系統ナンバリングの導入について検討し、バス事業者や地方自治体など関係者に向けた「乗合バスの運行系統のナンバリング等に関するガイドライン」を作成した。
ガイドラインではナンバリングについて「アルファベット+数字」または「数字のみ」での表現を原則とする。大都市圏を除いてアルファベットと数字の組み合わせの場合は4桁以内、数字のみの場合は3桁以内のできるだけ少ない桁数で表現することとする。
地域共通のナンバリングルールを設定するため、地域の乗合バス運行事業者ら関係者で構成する検討体制を設けることを推奨している。
また、ナンバリングと併せてバスに乗るために必要な情報を総合的に案内することが効果的とする。このため、バスマップの作成、シンボルカラーの導入、ピクトグラムの付記、他言語表記、HPレイアウトの見直し、経路検索サイトや地図情報アプリへのデータ提供、Wi-Fi環境整備なども求めている。
ガイドラインに沿って全国の乗合バス運行事業者が運行系統についてナンバリングすることで、誰もが利用しやすい乗合バスの利用環境の整備を促進する。