ポルシェ、世界新車販売の5割以上を電動車に…2025年から

ポルシェ・タイカンのプロトタイプのホワイトボディ
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ポルシェ(Porsche)は10月15日、2025年から世界新車販売台数の5割以上を、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの電動車両にする計画を発表した。

この計画の実現に重要な役割を担うのが、2019年から生産を開始する予定のポルシェ初の量産EVスポーツカー、『タイカン』(Taycan)。タイカンは、コンセプトカーの『ミッションE』の市販版。EVパワートレインには、最大出力600psを超える2基の永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を搭載。0~100km/h加速は3.5秒以下で駆け抜け、0~200km/h加速も12秒以下の性能を発揮する。

また、このパフォーマンスに、EVでは前例のない連続的な出力レベルも付加。性能を損なうことなく幾度ものジャンプスタートを連続して行うことが可能。1回の充電での航続は、NEDC(新欧州サイクル)で500km以上の性能を備える。

ポルシェはタイカンの生産準備として、ドイツ・ツッフェンハウゼンの本社工場に60億ユーロを投資。タイカン専用の組み立てラインを設けるほか、新しい塗装工場、塗装済みボディとドライブユニットを最終組み立てエリアに輸送するコンベアブリッジを建設する。電動パワートレインを製造するために既存のエンジン工場も拡張され、ボディ工場も増設される。

またポルシェは、タイカンの量産に備えて、1200名の新規雇用を創出する予定、としている。

《森脇稔》

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