マイクロソフト(Microsoft)は10月8日、配車サービスを手がけるグラブ(Grab)社に戦略的出資を行うと発表した。
グラブ社は東南アジアの8か国235都市の幅広い地域において、個人間のライドシェアやタクシー配車サービス、ドライバー向けレンタカーサービスといったオンデマンド輸送サービスを実施。2018年3月には競合関係にあったウーバー(Uber)社から事業譲渡を受け、東南アジア地域において高いシェアを持つ。
マイクロソフトは、このグラブ社に戦略的出資を行うと発表。人工知能(AI)などに関するマイクロソフトの世界的な専門知識を活用して、東南アジア地域において、次世代のモビリティサービスやデジタルサービスを展開していく。
両社は広範囲に及ぶコラボレーションの第一歩として、グラブがマイクロソフトの「アジュール」(Azure)をクラウドプラットフォームとして導入する予定。マイクロソフトのアジュールでは、世界規模の巨大なネットワークに対し、お気に入りのツールやフレームワークを使ってアプリケーションを自在に構築、管理、デプロイすることを可能にする。
グラブはマイクロソフトのアジュールをクラウドプラットフォームとして導入することにより、例えば、乗客とドライバーの安全性やセキュリティを向上させるために、AI内蔵のモバイル顔認識のような新しい認証メカニズムを採用する計画。また、自然言語処理機能を活用して、状況に応じたリアルタイムの翻訳を提供していく、としている。