【INDYCAR 最終戦】スコット・ディクソンが3年ぶり5度目の戴冠を達成…佐藤琢磨は来季のチーム残留が決まる

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5度目の戴冠を果たしたスコット・ディクソン。
  • 5度目の戴冠を果たしたスコット・ディクソン。
  • #9 ディクソンが2018年王座をゲットした。
  • タイトルを決めて帰還したディクソン。
  • #27 ロッシは初王座獲得ならず。
  • 最終戦を制したのは#28 ハンターレイ。
  • 最終戦3位の#12 パワー。
  • #30 琢磨は来季も現所属チームに残留することが決まった。
  • 2019年、ディクソンは自身初の連覇を目指す。
2018年インディカー・シリーズ最終戦の決勝レースが現地16日に実施され、スコット・ディクソンが3年ぶり5度目の王座に就いた。最終戦の優勝はライアン・ハンターレイ、連勝を狙った佐藤琢磨はマシントラブルで戦線離脱。なお、琢磨は現所属チームへの来季残留が決まった。

今季最終戦(第17戦)の舞台は米カリフォルニア州のロードコース「ソノマ」。北米最高峰オープンホイールシリーズのドライバーズチャンピオン争いは、実質2名の争いとなって、ここに持ち込まれた。

逃げるスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)と追うアレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)の戦いは、ディクソンが29点をリード。最終戦はダブルポイントレースだが、ロッシには自力逆転の可能性がなく、彼がフルマークした場合でもディクソンが2位に入れば王座はディクソンのものになる(手元計算)。

ポールポジションはライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)が獲得。チャンピオン争いのトップ2は、#9 ディクソンが予選2位、#27 ロッシは予選6位に。そして自身初の連勝を目指す前戦ウイナー、佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は予選12位だ。

チャンピオン争いは少々意外なかたちで、最終戦決勝レースの幕開け早々に「ほぼ決着」を見る。ローリングスタートの際に#27 ロッシは自分の前にいたマシンに追突する格好でフロントウイングと右前輪を損傷、いきなりの緊急ピットインで最後尾25番手にドロップしてしまったのだ。少なくとも#9 ディクソンの前でゴールしないことには初王座獲得はあり得ない状況の#27 ロッシにとって、これは痛すぎた。

もちろんインディカーの場合は戦略をスイッチするなどして追い上げることも可能で、実際このレースでも#27 ロッシは上位に復帰し、最終的に7位でゴールする。だが、#9 ディクソンが安定したレース運びでさらに上位を走っている以上、もはや実質ノーチャンスだった。予選順位キープとなる2位でチェッカーを受けた#9 ディクソンが3年ぶり5度目の戴冠を果たす。

2018年王者 #9 スコット・ディクソンのコメント
「タイトル獲得はチームの人々のおかげだよ。ゴールラインを横切るラッキーな仕事を担当しているのは私だが、彼らのハードワークなしには成し得ないことだからね。チームオーナーのチップ・ガナッシのためにも、彼のチームのためにも、こうしてタイトルを獲得できたことが嬉しくて仕方ない。彼らには感謝してもし切れないし、チームメイトのエド・ジョーンズやスポンサー、家族、そしてホンダの驚くべき仕事にも支えられた。激しく戦ったライバルチームにも感謝したい。今季のロッシは見事だった。彼は大きな才能をもったドライバーで、今後多くのタイトルを獲得することになるだろう」

ディクソンはニュージーランド国籍の38歳(出生地はオーストラリアとされる)。2003年に初王座を獲得してから、08、13、15年と王冠を積み重ね、今年ついに5冠目を獲得することとなった。インディ500でも08年に優勝している。現代の北米レース界で最も成功したレーシングドライバーと評していい存在だ。今季は3勝をあげ、それ以外のレースでも安定した成績をおさめて3年ぶりにシリーズの頂点を極めた。

最終戦の優勝はポール発進の#28 ハンターレイ。85周のうち80周をトップで周回する完勝だった。#9 ディクソンに続く3位はウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)。

#30 琢磨はレース序盤のうちにマシントラブルが発生してストップ、リザルト上は25位に。前戦優勝から一転して最下位という残念なシーズンエンドではあったが、レース前には来季のチーム残留が発表されており、視線は既に2019年シーズンへと向けられている(琢磨の今季シリーズランキングは12位。Rahal Letterman Lanigan Racingには2012年と今季に所属、来季が同チームでの通算3季目)。

#30 佐藤琢磨のコメント
「2週間前、我々はチームにとって大きなハイライトとなる優勝を飾りました。それは2019年シーズンに向けてもいい勢いをもたらしてくれるものだと思います。そして今日、来シーズンもこのチームで戦うことを発表できました。今季最終戦は残念な結果でしたが、2019年シーズンに向けては好感触と、大きな期待をもっています。冬の間にマシンをさらに開発し、強くなって開幕戦を迎えます。チームのみんな、ありがとう。素晴らしい1年でした」

琢磨にとって参戦10年目となる2019年のインディカー・シリーズは、3月10日決勝予定のセント・ピーターズバーグ戦で開幕する。
《遠藤俊幸》

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