ホンダ育成の21歳・牧野任祐、F1イタリアGP併催戦でF2初優勝

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F2初優勝を飾った牧野任祐。
  • F2初優勝を飾った牧野任祐。
  • “F1セット”でのトップ3会見(中央が優勝者の牧野)。
  • #2 牧野任祐
  • #2 牧野任祐
  • レース直後の牧野。“信じらない”といった素振り。
  • 初優勝を喜ぶ牧野。奥にはホンダの山本モータースポーツ部長の姿も。
  • 表彰式に向かう牧野。
  • 牧野にはさらなる飛躍が期待される。
現地9月1日、F1イタリアGPと併催されているFIA-F2選手権第10大会の「レース1」で、牧野任祐が優勝した。牧野はホンダが育成する若手のひとりで、今季からF2に参戦している21歳。予選14位からの大逆転で初優勝を飾っている。

牧野任祐(まきのただすけ)は1997年6月28日生まれ、大阪市出身。カート、FIA-F4日本シリーズ、全日本F3、SUPER GT等で頭角をあらわしたのち、昨年から欧州を主戦場にしている。ホンダの育成プログラム参画中の若手のひとりで、将来のF1候補選手とも。F2には今季が初参戦で、ロシアンタイムというチームで戦っている。

F2は一昨年までGP2という名称だった上級フォーミュラシリーズで、F1との併催が基本。F1の登竜門とも長く言われてきたカテゴリーだ。1大会2レースを原則とし、「レース1」は予選結果を反映したグリッドからのスタート。「レース2」はレース1の決勝結果をベースに上位8台を“リバース”したグリッドから競われるので、一般論としては、より価値が高いのはレース1とされる。

今季、第9大会までは目立った成績を残すことができなかった牧野だが、イタリア・モンツァのレース1、予選14位からの大逆転でF2初優勝を成し遂げた。レース1にはタイヤを硬軟いずれのスペックとも使う原則があり、その交換のためのピットストップを含めた作戦面もカギを握るのだが、牧野はスタートから硬い方のタイヤで終盤まで長く走る戦略をうまく機能させる戦いを演じ、予選順位からの大幅ポジションアップを実現、僚友A.マルケロフとの1-2フィニッシュを飾っている。1周目に8番手まで大きく順位を上げた点も素晴らしかった。

牧野任祐のコメント
「優勝は予想外といえば予想外でした。予選14番手でしたからね。そんなこと考えてもいなかったですし、走っている最中も順位は(ピットから)言われなかったので、こちらも(最終周まで)聞きませんでした。とにかくペースを維持することだけに集中していました」

「スタートがとても良かった。それが一番大きかったですね。それ以降もすんなり順位を上げられましたので、タイヤ(ミディアム装着発進)をセーブすることができました。レースが始まって間もなく、周りのマシンのタイヤ(スーパーソフト)がタレているのは、ハッキリわかりましたね。コーナー出口のトラクションも全然違いましたから。これはどんどんタレるだろうなとわかったので、1~2周は無理をせず、ペースが落ちてきた3周目以降、積極的に抜いていきました。最初に無理しなかったのが良かったのかもしれません」

「順位は最終周に聞きました。『なんでマルケロフが、僕の後ろにいるの?』『僕は何番なの?』って。8番手以内には入れるかと思っていたくらいです。リバースグリッドのレース2をいいところからスタートできたらいいなと。ずっと、『ペースはいい』とは言われていましたが、周りは僕以上のペースで走っていると思っていたんですよ。もちろん(タイヤ交換を終盤まで引っ張ったので、ピットイン前の段階で)一番前を走っていることはわかっていましたけど、ピットインしたら当然順位は落ちると思っていました(実際はトップキープでコース復帰)」

2017年からのF2で、日本勢が「レース1」に優勝したのは今回が初めて。予選で上位を獲得しての勝利ではなかったが、やはりこれは価値の高い初優勝になったといえるだろう。

今季のF2では牧野、そして同じくホンダ育成の福住仁嶺、ともに苦戦が続いていただけに、F1日本GPの来季以降の開催継続が決まったモンツァの週末、現地にいるホンダやモビリティランド(鈴鹿サーキットの運営会社)の首脳にとっても喜ばしい結果となっている。
《遠藤俊幸》

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