9インチ大画面を350車種で対応!『ストラーダ・Fシリーズ』の最新モデルが10月に発売!

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上位モデルの「CN-F1XVD」(左)と、TSPS対応のETC2.0車載機「CY-ET2500VD」
  • 上位モデルの「CN-F1XVD」(左)と、TSPS対応のETC2.0車載機「CY-ET2500VD」
  • モニターを上下左右に振ってアングルを調整できるのは従来通り
  • 上位モデル「CN-F1XVD」には視野角が広く、深みのある色再現性を発揮するIPSパネルがモニターに採用された
  • 下位モデル「CN-F1DVD」に採用された液晶パネルはTN方式。コントラストでは上位機に明らかに劣る
  • 逆走しそうになった時に表示される警告案内
  • 「ゾーン30」エリアでは画面上でそれを告知し、速度を超えると音声でも注意喚起が行われる
  • TSPS動作中、現在の速度で走れば信号が青のまま通過できると案内
  • TSPS動作中の表示

モニターをフローティングさせる画期的アイディアで、多くの車種に大画面化を実現するAV一体型ナビ『ストラーダ・Fシリーズ』の最新モデルが8月27日発表された。ラインナップはブルーレイ(BD)が再生可能な「CN-F1XVD」とDVD対応「CN-F1DVD」の2モデル。

カーナビを取り付けるスペースとして用意されているのは基本的にタテ10cm×18cmの2DINサイズ。ところがこのサイズでの画面サイズは7インチが限界で、大画面化を果たすには車種ごとに専用パネルを用意するなどの対応が必要だった。これでは取り付け費用もかさむ上に、対応車種を簡単に増やすのは難しい。

そんな中、「ストラーダ・Fシリーズ」は、2016年に発売した「CY-F1D」で画面サイズを浮かせる(フローティング)画期的アイディアを採用。2DINサイズに制約されず多くの車種で大画面化を実現した。これにより、対応車種はミニバンやSUV、軽自動車に至る約350車種にまで拡大。それがユーザーにも高く評価され、大画面カーナビでは発売以来ずっとトップを走り続けてきた。

そして今回、ストラーダ・F1Dは「CN-F1XVD」と「CN-F1DVD」へと進化。そのポイントは、「安全・安心強化」「位置精度向上」「基本機能/操作のしやすさ」の3つ。外装はやや見た目の変更を施したものの、ハード面では処理を司るCPUも含め従来機種から踏襲。主としてソフトソフトウェアの改良によってこれらを実現している。

「安全・安心強化」では、逆走検知警告や「ゾーン30」に対応。さらに信号情報活用運転支援システム(TSPS)への対応を果たした。

逆走については悲惨な事故を引き起こす要因にもなっており、その解決に向けた取り組みが急務となっていた。最新モデルでは逆走しそうになるとそれを検知して画面や音声を通して警告する。「逆走検知警告」は主にICやSA/PA、料金所などが対象となるようだ。

「ゾーン30」は、全国で整備が進む生活道路の交通安全対策に則ったもの。ゾーン30の区画を地図上に表示するほか、区画内に入ると画面上に30キロの制限速度を表示し、区画内でその速度を超えると音声で注意喚起も行う。

信号の動きと連動してスムーズな運転をサポートするのが「信号情報活用運転支援システム(TSPS)」だ。現在の速度で走行した場合、青信号のままで通過できることを案内したり、赤信号に変わりそうな速度の場合は早めのアクセルオフを促してスムーズな運転を支援。また、赤信号停車時には青信号に変わるまでのカウントダウンを表示する。

TSPSが対象となるのは26都道府県の一部区間(2017年10月現在、VICSセンター資料による)。この機能の実現にはETC2.0対応の車載機「CY-ET2500VD」の組み合わせが必要となる。

「位置精度向上」の実現は、測位アルゴリズムの変更と新GPSチューナーの採用が大きい。これによって、たとえば高速道路やビル街、地下駐車場出庫時の精度を大幅に高められている。

測位アルゴリズムの変更については、たとえば地図データ上の傾斜道路に検知可能なポイントを増やし、道路の高低差などの認識率を高めていることがある。また、GPSチューナーは、準天頂衛星みちびきの測位時間を従来の8時間から24時間に拡大(2018年11月より開始予定)し、位置精度向上に貢献している。

操作性の改善ではステアリングスイッチの機能を拡充したのが大きい。従来のボリュームUP/DOWNやトラックサーチに加え、音声認識に新たに対応。手許の操作で簡単に操作できるのは安全上も好ましい。また、オーディオの選曲ではアルバムやアーティスト、ジャンルなどから選べるようになり、ナビ画面上では地図上の3Dビルを必要に応じてON/OFFできるようになったのも見逃せない。

個別の機能としては、「CN-F1XVD」はBD再生に対応したほか、オーディオ面では高音質再生を実現するハイレゾ再生にも対応。モニターには視野角が広いIPSパネルを組み合わせ、画面には外光反射やぎらつきを抑える「ブリリアントブラックビジョン」を採用。従来通りモニターの角度を左右や前後に振れる機構も踏襲する。地図更新は3年間で1回に加え、差分更新に対応した。

下位の「CN-F1DVD」はモニターこそTN方式となりCN-F1XVDとの画質差は明らかだが、AGLRフィルムを採用したことで反射を抑え、触れた感じの心地良さを実現している。一方で地図更新は3年間で1回のみで差分更新はなし。ハイレゾ再生にも非対応となる。

いずれも発売は両機種とも10月。オープン価格だが、店頭での実売価格は「CN-F1XVD」が18万円、「CN-F1DVD」が13万円を予定する。TSPSを実現するETC2.0車載機「CY-ET2500VD」の発売も10月を予定し、オープン価格で4万3000円を予定する。※価格はいずれも税別。

《会田肇》

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