アウディは5月9日、「トラフィック・ライト・インフォメーション」を米国の10都市に拡大すると発表した。
トラフィック・ライト・インフォメーションは、「V2I」(車両対インフラストラクチャー)サービスのひとつ。アウディの一部車両に、信号機に関する情報を表示。ドライバーに信号機が赤から緑に変わるタイミングを事前に知らせることで、これまで以上にリラックスして効率的な運転ができることを目指す。
「アウディコネクト」を搭載した米国向け一部モデルに、トラフィック・ライト・インフォメーションを採用。交通管制センターが、信号機データをアウディのプロジェクトパートナーの「トラフィックテクノロジーサービシス(TTS)」に提供。TTSはデータを処理して、4G/LTEといった高速インターネットサービス経由で、リアルタイムでアウディのオンボードコンピュータに情報を送信する。
トラフィック・ライト・インフォメーションのV2Iコンポーネントの機能は、「Time-to-Green」と命名。アウディバーチャルコクピットやヘッドアップディスプレイを介して、制限速度内で走行した場合に、信号が緑になるかどうかを確認できる。信号が緑に変わらない場合は、緑に変わるまでの時間がカウントダウンされるため、ドライバーはあらかじめアクセルを緩めてスピードを調整することが可能。
今回アウディは、米国アリゾナ州のフェニックスやカンザスシティなど、全米10都市にトラフィック・ライト・インフォメーションを拡大すると発表。アウディは、全米の2250か所以上の交差点で利用できる、としている。