NEXCO西日本は、ETC利用客の利便性向上を目指し、ETCシステム長時間閉鎖時のバックアップの取り組みとして、簡易なETCにより通行できる装置を開発した。28日、発表した。
今回の装置開発はETCシステム長時間閉鎖時の顧客の待ち時間を短縮する。短時間で仮設設置できる簡易なETCバックアップシステムの開発は、高速道路会社として初めて。
これまでETCシステムの故障などで長時間閉鎖が発生した場合、有人レーンで一旦停止して収受スタッフにETCカードを手渡しの上、カード処理していた。このため、料金所からの流出に時間を要していた。
今回、新たに簡易なETCを導入することで、収受スタッフによるカード処理が不要となるため、待ち時間が短縮化し、料金所渋滞の緩和に有効。
簡易なETCの開発と検証を完了し、処理時間の短縮効果を確認したことから今後、検証結果を反映させた機器仕様を2018年度第1四半期に取りまとめ、2018年度第4四半期に導入を進める。
すでに入口レーンでのETCバックアップは簡易なETC(入口情報を書込む機能のみ)を用いて実施している。