ソフトターゲット・テロ訓練、羽田京急路線バスで…警視庁蒲田署

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警視庁と羽田京急バスなどが合同で行った路線バスのテロ対策訓練
  • 警視庁と羽田京急バスなどが合同で行った路線バスのテロ対策訓練
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  • 蒲田署・加藤賢二署長

不特定多数を標的にするソフトターゲット・テロ行為に対する訓練が14日、東京都内の路線バスを想定して行われた。

警視庁蒲田署、警備二課、第三機動隊の合同で行われたテロ対策訓練は、犯人2人が銃を持って路線バスを乗っ取り、国外逃亡を図るために東京国際空港(羽田空港。大田区)へ向かうことを運転手に指示したという想定。羽田京急バスも参加、訓練は同社東京営業所(大田区)で行われた。

路線バスの緊急事態発生通報を受け、東京国際空港周辺を管轄する蒲田署が初動対応。羽田京急バス東京営業所に誘導したところから訓練は始まった。銃で威嚇する犯人を第三機動隊の銃器対策部隊が検挙。人質を救出した。さらに、路線バスに設置された爆発物を同爆発物処理班が、防爆対策した重機(爆発物処理用具1型)のアームで爆発物をつかみ、液体窒素の入った爆発物処理車両のドラムに収納するまでの作業を、テロ対策東京パートナーシップ推進会議など参加団体に公開した。また、訓練後に見学者に対して、不審物の見分け方などの説明会を実施した。

蒲田署が路線バスを対象としたテロ対策訓練を行うのは初めてのことだ。昨年はJR蒲田駅や京急線で列車を対象とする訓練を2回行った。

訓練後に蒲田署の加藤賢二署長はこう呼びかけた。「世界では無差別テロが多数発生している。防止のためには官民一体の活動が最も重要。今後も各種の訓練を重ねていく。ご理解とご協力を」。

また、羽田京急バスの岩田信夫取締役も「春うららののんびりした時間を過ごしたいが、こういうスキをついて事件が発生する。スキを作らないことを仕事の中でやっていく」と話した。

《中島みなみ》

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