東京メトロ銀座線が区間終日運休…渋谷駅付近の線路を南北に移設 5月3-5日

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今回行なわれる工事では、線路間に新ホームを築造するスペースを確保するため、浅草方面行き線路を北側へ、渋谷方面行き線路を南側へ移設する。
  • 今回行なわれる工事では、線路間に新ホームを築造するスペースを確保するため、浅草方面行き線路を北側へ、渋谷方面行き線路を南側へ移設する。
  • 線路に挟み込まれる新ホームの位置。渋谷方面のホームが先に供用され、浅草方面のホームは、線路を北側へ移設後に拡幅する。
  • 工事期間中は、表参道・青山一丁目・溜池山王の各駅で折返し運行を実施。
  • 運休中の迂回経路。各社への振替輸送が実施される。

東京地下鉄(東京メトロ)は5月3~5日、銀座線渋谷駅の移設に伴なう線路切換工事のため、銀座線渋谷~表参道間・青山一丁目~溜池山王間を終日運休する。

銀座線渋谷駅の移設工事は、東京都渋谷区が計画した「渋谷駅街区基盤整備」に基づき、2019年1月から行なわれているもので、現駅から渋谷ヒカリエがある表参道方向へおよそ130m移設し、明治通りの上空に新駅を設置する。完成は2021年度を予定している。

現在の銀座線渋谷駅ホームは2面の対向式で、それぞれ乗車用・降車用に分かれているが、新駅が完成すると島式ホーム1本となるため、その区別がなくなるほか、JR線や京王電鉄井の頭線へ通じる西側改札、東京メトロ副都心線や東京急行電鉄東横線へ通じる東側改札へのアクセスがスムーズになる。

線路切換工事は、新ホームを築造するためのスペースを確保するために行なわれるが、2016年11月には、その準備段階として、4日間かけて渋谷・浅草両方向の線路を南側へ移す工事が行なわれており、今回の終日運休は、その時以来のものとなる。

今回は、島式ホームを線路間に挟み込むための準備工事で、浅草方面の線路を北側へ、渋谷方面の線路を南側へ移設。この工事を経て、2019年度下期には渋谷方面の線路を南側に移設した上で新ホームの供用を開始、浅草方面の線路を北側に移設した上で、ホームを拡幅する工事が行なわれる予定。

5月3~5日の工事期間中は、前回と同様に、表参道~青山一丁目と溜池山王~浅草間で折返し運行を実施するとともに、他社への振替輸送も実施。また、半蔵門線では、銀座線の始終発利用者を考慮して、半蔵門発押上げ行き始発を渋谷4時58分発押上行きに変更。表参道24時36分発渋谷行きを運行する。

なお、5月3・4日は、6~15時の間、明治通り外回りの車線規制も実施される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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