ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)のペーター・クロンシュナーブル社長は1月15日都内で会見し、2018年の販売で10年連続の過去最高更新を狙うとした上で、「かつてないほどの製品攻勢」かける」との方針を示した。
クロンシュナーブル社長は「2017年は7万8000台近くを販売し、BMWグル―プジャパンにとって過去最高の年となった。2017年は9年連続で成長を記録した。そして2018年は丸10年を実現する」と宣言。
その上で「今年、私たちはかつてないほどの製品攻勢で、既存モデルの改良のほか新型モデルも投入する予定」と述べた。
製品攻勢のうち、まずBMWブランドでは「新型『X2』を出す。また新型『X7』のリリースもさほど先のことではない。これで私たちのSUVラインアップは完全なものとなる」とした。
また「グローバル戦略のもうひとつにアッパーラグジュアリーセグメント拡大がある。昨年10月の東京モーターショーでは8シリーズのコンセプトカーを出展したが、このセグメント内での新しいスタンダードを造るものと確信している。このモデルを他のラインアップと差別化するために、当社のフルネームである『バイリッシュ・モトーレン・ヴェルケ』という名称を使ったブランディングを行う」ことも明らかにした。
一方、ミニブランドでは「ミニを象徴する3ドアと5ドアモデルの新世代を発表するとともに、『ミニ・コンバーチブル』の改良を行う」と述べた。
さらに電動化車両に関しては「電動化車両の分野をさらにリードしていくために『i8』を刷新し、新型『i8ロードスター』を発売する。i8は2014年以来、世界でもっとも売れているハイブリッドスポーツカー。他のハイブリッドスポーツカーすべてを合わせた数よりも売れている」と強調した。
BMWジャパンでは電動化車両の拡販の一環として、外観デザインなどを手直しした『i3』の一部改良モデルを1月15日に発売した。クロンシュナーブル社長は「よりスポーティなデザイン、新しいエクステリアとカラー、アップデートされたiDriveオペレーションシステムがクルマを一層魅力的にしている」と紹介。
さらに「i3およびすべての電動化モデルの新規購入者にはチャージナウが提供される。日本全国に1万4000か所以上ある充電箇所を12か月間無料で利用できる」サービスも開始したことも披露した。なおi3の価格は538万~644万円となっている。