気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2018年1月9日付
●訪日客消費増夜の娯楽カギ、体験楽しむ「コト消費」(読売・3面)
●Ai暮らしと融合、家電見本市、米で開幕(朝日・4面)
●日本人チームに障碍者向け技術賞、電動車いす、スマホで操作(朝日・4面)
●米軍ヘリまた不時着、沖縄・読谷村ホテルから数百メートル(毎日・1面)
●高級車世界販売ベンツ首位守る、17年、228万台(毎日・4面)
●政府、カーナビに災害情報提供へ(東京・2面)
●ルノーなど3社自動運転に出資、ファンドを設立(日経・9面)
●軽井沢バス事故2年、安全願う遺族会、再発防止へ活動、国交省に対策強化訴え(日経・30面)
●のぞみ台車亀裂初の有識者会議、JR西日本(日経・31面)
ひとくちコメント
「成人の日」も過ぎてお屠蘇気分も抜け、きょうから本格的な「仕事始め」という人も少なくないが、米国のラスベガスでは、世界最大級の家電見本市「CES」が開幕する。日本時間の1月10日から13日までの4日間の開催だが、世界中からIT企業のほか、自動車メーカーなど約3900社以上が出展するという。
きょうの朝日や毎日などが、今年の見どころなどを経済面で取り上げている。このうち、毎日は「自動運転、AIで火花」というタイトルで、「もともとはテレビなど家電製品が主役だったが、自動運転車や人工知能(AI)の開発競争が加速する中、自動車やIT、半導体業界、ベンチャー企業も入り乱れて次世代技術を競い合う場になりそうだ」と紹介。
日本からは電機大手パナソニックやソニー、オムロンのほか、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、ヤマハ発動機も出展するなどと、伝えている。
朝日も「AI暮らしと融合」との見出しで「今年の主役は人工知能」とズバリ指摘。暮らしの中に溶け込み始めたAIをめぐる企業間の競争も激しくなっているとして、ヤマハ発動機はAIが、持ち主の顔や手の動きを見極めて、持ち主が手招きすると、自動で近くまで走ってくるオートバイを出展するなどと取り上げている。
トヨタは移動や物販、物流などの多様なサービスに使える電気自動車(EV)のコンセプト車を発表。米アマゾン・ドット・コムや中国ライドシェア最大手の滴滴出行、マツダなど5社と共同で2020年代前半に米国で実証実験を始めることを明らかにした。車両供給だけでなく、安全な制御や保険、決済、メンテナンスなどサービス事業の創出を目指すという。
例年、自動車業界は、年が明けると、自動車の本場、米デトロイトで1月14日から開催される「デトロイトモーターショー」に次世代のコンセプトモデルなどを競って出展するが、最近は、その前哨戦として「CES」に軸足を移す傾向が強く、参加者の顔ぶれも自動車勢が際立ち、先端技術などで脚光を浴びる展示内容も多い。