クロスオーバーで音楽信号の帯域分割…概要[サウンドチューニング大辞典]

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クラリオン『フルデジタルサウンド』の、チューニングアプリの「クロスオーバー」調整画面。
  • クラリオン『フルデジタルサウンド』の、チューニングアプリの「クロスオーバー」調整画面。
カーオーディオの仕上がりの音質の善し悪しに影響が大きい、「サウンドチューニング」についてのあれこれを紹介している当コーナー。新春第1回目となる今回からは、区切り良く新章に突入する。テーマは「クロスオーバー」だ。

まずは、これが何を行うものなのか、その概要から説明していこう。

「クロスオーバー」とはズバリ、「音楽信号の帯域分割」を行う機能である。低音から高音までを1つのスピーカーユニットで再生する場合には当機能は必要ないが、“マルチウェイ”スピーカーを使う場合には、当機能が必要となる。例えば2ウェイスピーカーを鳴らす場合、「クロスオーバー」機能を使って、ツィーターには高音の信号だけを送り込み、ミッドウーファーには中低音の信号だけを送り込めるようにしたいのだ。

といいつつ、絶対にこれがなくてはだめかというと、必ずしもそうではない。高音を再生するツィーターについては多くの場合、低域の信号をカットしないとツィーターが壊れかねないので必要不可欠だが、ドアに装着するミッドウーファーや、重低音の再生を担当するサブウーファーに対しては、「クロスオーバー」をかけずにフルレンジで鳴らされることも、往々にして有り得る。

しかしながら、「クロスオーバー」をかけたほうが良いのは事実。“マルチウェイ”スピーカーの主な利点は、役割分担をさせることで各スピーカーの負担を軽減できることにある。高音再生が得意なツィーターには高音再生だけを、中低音の再生が得意なミッドウーファーには中低音の再生だけを担当させることで、効率良く、そしてよりクリアに音楽が再生できるようになるのだ。

ちなみに、もっともシンプルな2ウェイシステムにおいては、「クロスオーバー」は、スピーカーに付属している「パッシブクロスオーバーネットワーク」で行われる。これで「クロスオーバー」をかける場合には、その詳細をユーザーが設定することは、基本的には不可能となる。

対して、フロント2ウェイスピーカーを“マルチアンプシステム”で鳴らす場合には、「クロスオーバー」の設定も可能となる。または、サブウーファーを導入する場合にも、メインユニットに「サブウーファー出力」が備えられていれば、フロントスピーカーとサブウーファー間の「クロスオーバー」調整が可能となる。

今週はここまでとさせていただく。次週も「クロスオーバー」機能の成り立ちの説明を続行する。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第2章「クロスオーバー」その1「概要編」

《太田祥三》

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