国交省、公道走行カートの安全対策を策定…シートベルトやヘッドレストの装備義務付け

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安全対策後のカート
  • 安全対策後のカート

国土交通省は、公道を走行するカートの安全対策をまとめた。

訪日外国人向けなどで公道をカートで走行するツアーが人気となっているが、交通事故が問題となっている。2016年度に公道カートの運転者が負傷した人身事故は2件発生した。

国土交通省では、周りの車両からの視認性向上を図るとともに、乗員保護や他の交通との接触などによる事故防止の観点から車両構造の安全性を向上させるための安全対策を実施する。

具体的な対策としては乗員保護に向けて2点式または3点式座席ベルトを装備することとし、一定期日以降の新車については3点式座席ベルトの装備を義務付ける。頭部後傾抑止装置(ヘッドレスト)の装備も義務付ける。前面衝突時の乗員保護対策としてかじ取り装置が衝撃を吸収する構造に義務付ける。

また、他車両からの視認性を向上するため、地上から1メートルの高さに前後、左右方向から見ても一定程度の面積が視認できる構造となるよう視認性を向上する部品の設置を義務付ける。夜間の視認性向上に向けて尾灯を構造物の最大高さ付近への取付を義務付ける。

このほか、他の交通の妨げとならないよう車体からタイヤが突出しない構造(フェンダーの取付)を義務付け、回転部分の突出を禁止する。

これらについて国土交通省では制度改正に関する一般からの意見を募集し、2017年度内に道路運送車両の保安基準を改正する。

《レスポンス編集部》

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