宮城県初の気動車運転体験…栗原市が10・11月に「くりでん」跡で実施

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運転体験に使われる元くりはら田園鉄道(くりでん)のKD95形気動車。廃止時の3両がすべて保存されており、2両が動態保存車両として、通常は体験乗車に使われている。
  • 運転体験に使われる元くりはら田園鉄道(くりでん)のKD95形気動車。廃止時の3両がすべて保存されており、2両が動態保存車両として、通常は体験乗車に使われている。

宮城県栗原市は、10月28日と11月18日に気動車の運転体験を実施する。

同市は、「くりでん」の愛称で親しまれつつ2007年4月に廃止となった、くりはら田園鉄道(石越~細倉マインパーク前間25.7km)の歴史を後世に伝える事業を進めているが、その一環として、今年の4月には旧若柳駅周辺に、くりはら田園鉄道公園を開設した。

園内には、資料展示、運転シミュレータ体験などが行なわれている「くりでんミュージアムゾーン」や、動態保存されているKD95形気動車の体験乗車などができる「くりでんアトラクションゾーン」などの施設を設けている。

今回、栗原市の主催で実施される気動車の運転体験は、くりはら田園鉄道公園の魅力を全国に発信することを目的としたもので、宮城県内では初の気動車運転体験となる。

当日は、9時30分から9時50分まで、旧若柳駅舎で受付を行なった後、10時から11時50分まで座学や運転方法の講習を実施。昼食や旧若柳駅構内での自由撮影時間を挟んで、13時から15時30分まで運転体験を行なう。運転体験ではKD95形に乗車し、片道900m区間を約15分かけて往復運転する。

参加対象は高校生を除く18歳以上で、心身ともに健康な人。各日5人まで募集する。参加費用は3万円で、2回目以降は2万5000円となる。2回目以降の参加者は運転体験のみを実施する。

申込みは、栗原市のウェブサイトに用意されている申込書を、くりはら田園鉄道公園まで郵送またはメールで送付する。締切は、10月28日実施分が10月11日、11月18日実施分が11月1日で、締切当日の17時必着となる。申込み多数の場合は抽選となる。

受付場所の旧若柳駅がある、くりはら田園鉄道公園へは、東北本線石越駅から栗原市民バスの、くりはら田園線または若柳線に乗車し、「若柳中町」または「銀行前」下車、徒歩約5分。

東北新幹線の場合は、くりこま高原駅から栗原市民バスの若柳線に乗車し、「若柳中町」下車。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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