日野自動車は9月27日、中型トラック『日野レンジャー』の自動変速機に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2003年2月3日~2017年2月1日に製造された2575台。
自動変速機において、アウトプットフランジの端面の硬度が不足しているため、走行時のエンジン共振によりフランジ端面が摩耗し、フランジ締め付けボルトが緩むことがある。そのため、自動変速機から異音やオイル漏れが発生し、最悪の場合、当該ボルトが折損してプロペラシャフトが脱落し、走行できなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、アウトプットフランジを対策品に交換するとともに、当該ボルトを適正トルクで締め付ける。併せて、一部車両はエンジン制御プログラムまたはエンジン制御、自動変速機制御プログラムを変更する。
不具合は7件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発覚した。