京王電鉄は8月30日、相模原線の京王多摩川(東京都調布市)~橋本(神奈川県相模原市)間に設定している加算運賃を引き下げると発表した。引下げは2018年3月に実施の予定。この区間を含む運賃が値下げされる。
相模原線は調布駅から多摩ニュータウンを経て、橋本駅に至る22.6kmの鉄道路線。調布~京王多摩川間は多摩川の砂利を運搬する鉄道として1916年に開業したが、戦後は多摩ニュータウン方面へのアクセス鉄道として延伸され、1974年から1990年にかけて京王多摩川~橋本間が順次開業した。
京王多摩川~橋本間は建設にかかるコストに充当するための加算運賃が設定されており、京王電鉄の他の区間より高い。新宿~高幡不動間29.7kmの普通運賃(大人・片道・切符)は320円だが、ほぼ同じ距離の新宿~京王多摩センター29.2kmは相模原線京王多摩川~京王多摩センター間12.5kmの加算運賃(20円)が追加されるため340円になる。
京王電鉄は「加算運賃収入等による相模原線建設事業費の回収が進捗してきている」とし、このほど引下げを決めた。普通運賃(大人)は1~8km(加算額10円)と9~13km(同20円)の距離帯で加算運賃を廃止。それ以外の距離帯でも20円引き下げる。定期運賃(大人1カ月)も1~8km(同380円)と9~13km(同750円)は廃止し、14km以上の距離帯で750円引き下げる。

 
    

 
           
          
 
           
           
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