フォルクスワーゲンは7月27日、米国において最初に排ガス案件が判明した車両に関するリコール(回収・無償修理)が、米国当局から最終承認されたと発表した。
フォルクスワーゲングループの排ガス不正問題は、米国で2015年9月に発覚。一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアが装着されていた。対象となるのは、フォルクスワーゲンブランドとアウディブランドの2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。2009~2014年モデルが該当する。
具体的には、フォルクスワーゲン『ジェッタ』(2009~2014年モデル)、『ジェッタスポーツワゴン』(2009~2014年モデル)、『ゴルフ』(2010~2014年モデル)、『ザ・ビートル』(2013~2014年モデル)、アウディ『A3』(2010~2013年モデル)となる。
今回、これらのTDIモデルおよそ32万6000台に関し、米国当局がリコールの内容について最終的に承認。これにより、フォルクスワーゲンは対象車を保有する顧客と連絡を取り、順次リコール作業を進めることが可能になった。
フォルクスワーゲンは、「当局の承認を得たことを喜んでいる。この重要なマイルストーンは、合衆国で認可された2.0リットルTDI車の98%以上をカバーすることを意味している」とコメントしている。