【ランドローバー ディスカバリー 試乗】安定したハンドリングと大トルクのディーゼルが生み出す高級感…諸星陽一

試乗記 輸入車
ランドローバー ディスカバリー HSE Td6
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フルモデルチェンジを受けて5代目となったランドローバー『ディスカバリー』。日本にはガソリンとディーゼル、それぞれのV6・3リットルエンジンモデルが導入される。

なかでもディーゼルエンジンは新開発のもので、シングルターボが組み合わされている。最高出力は258馬力とガソリンの340馬力に比べると80馬力ほど低いが、最大トルクにいたっては600Nmとガソリンの450Nmよりもはるかに高い。しかもその最大トルクの発生回転数はわずか1750回転と低回転となっている。排ガス浄化は尿素SCR方式を採用。試乗車の排ガスもクリーンで、においなどはまるで感じることはなかった。

走りはじつに力強い。ガソリンエンジン車にも試乗しているが、ディーゼル車のほうが発進から大きなトルクが掛かり、グイッと前に力強く押し出される感覚が気持ちいい。高トルクを低回転で発生することも大きな要因だが、ディーゼル車のほうがファイナルギヤ比が高め(重め)の設定なので、アクセルのオンオフの際のクルマの動きがゆったりしていて安定感が高い。

アイドリング時はディーゼル的な音が車内に入ってくるが、いやな振動は感じない。走り出してしまえばディーゼルのネガティブな部分を感じることはなく、ディーゼルらしい力強いエンジン特性を満喫することができる。ガソリンエンジン車ではエンジン回転が先に上がるようなフィーリングがあったが、ディーゼルエンジン車はエンジン回転と速度のシンクロ具合がいい。

ハンドリングについてもディーゼルエンジン車のほうが安定している印象だった。車重はほとんど変わらかったが、ディーゼルエンジン車のタイヤサイズは255/55R20、対してガソリンエンジン車は275/45R21。おそらくシャシ-とマッチングがいいのは細めとなる255/55R20。しなやかなエアサスと太く、薄いタイヤのマッチングは悪いのだろう。

ディスカバリーは伝統的にサードシートを備える(今回のモデルは2列シートが基本でサードシートはオプション)。サードシートは補助的なもので、スペースは十分だが床面が高いため、立て膝気味となってしまう。セカンドシートのスペースは十分で居住性もいい。

ディーゼルのHSEの価格は799万円。レンジローバーと比べればたしかにリーズナブルではあるが、かつて300万円を切るモデルもあったことを考えるとちょっと上にシフトしすぎてしまってないだろうか。日本に輸入されていない2リットルの4気筒ディーゼルなどがもう少しリーズナブルな価格で追加されると見え方も少し変わってくるのだが。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
《諸星陽一》

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