【人とくるまのテクノロジー2017】画像認識と車両制御技術による新提案…アイシングループ

自動車 テクノロジー ITS
アイシンブースでは、自動運転関連の展示として、自動バレー駐車とドライバーモニターシステムを展示する
  • アイシンブースでは、自動運転関連の展示として、自動バレー駐車とドライバーモニターシステムを展示する
  • ドライバーモニターシステム。逆光時や、サングラス着用時でも瞳を検出してドライバーの状態をモニターする
  • ドライバーが失神してステアリングにもたれかかり、ハンドルが切れない状態でも、アクティブリアステアリングが車両を制御し、路肩に寄せることができる
  • 周辺を監視し、車両を制御して安全に路肩に寄せることができる
  • ブースの目玉の一つであるFRハイブリッド向け大容量トランスミッション
  • 大領領FRトランスミッション。なんと10速。

自動車部品サプライヤーにとって最大の展示イベントである「人とくるまのテクノロジー展」。今年の展示は、時節柄もあってか自動運転に関する要素技術が目立っているが、アイシングループは、得意とする車両制御技術を活かした特徴のある提案となっていた。

アイシンはもともとアクチュエーターを使った車両制御を得意としている。その技術力・ノウハウと、画像認識技術を組み合わせたのが、今年のブースに展示されている「ドライバーモニターシステム」「自動駐車」だ。

ドライバーモニターシステムについて、同様の技術は複数社から提案されているが、担当者は「サングラスをかけていても、赤外光によって瞳を検出することができます。このような製品を10年以上前から出荷している経験値もあります」とアピールする。

また、アイシンが得意とする車両制御技術を組み合わせて、「ドライバーが意識を失うなどの緊急時には、周辺監視機能とリアアクティブステアリングを利用して、安全に路肩に寄せて停止する」機能を盛り込んだ。

また自動駐車機能については、「通常はソナーで障害物を検知しますが、当社の場合はソナーに加え、リアカメラ画像から白線を検出し、より正確な自動駐車ができるようになっています」とのこと。リアカメラで白線を検出する技術も、アイシンでは2008年から「ナビ協調システム」として実用化していたものだ。

いずれの提案も、アイシンならではの技術的な強みが盛り込まれており、説得力のあるものとなっている。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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