【SUPER GT 第3戦】復活のオートポリス大会、NSX-GTの山本尚貴&伊沢拓也がポールポジション獲得

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GT500クラスのポールを獲得した#100 NSX。
  • GT500クラスのポールを獲得した#100 NSX。
  • #100 NSX陣営、中央の高橋国光監督を挟んで山本(左)と伊沢。
  • ポールを喜ぶ山本と伊沢。
  • GT300クラスのポールは#25 VivaC 86 MC。
  • GT300のポールを獲得した山下(左)と松井。
  • オートポリスにSUPER GTが帰ってきた。待ちわびたファンがピットウォークを楽しむ。
  • GT500クラス予選2位の#46 GT-R。
  • GT500クラス予選3位の#1 LC500。
20日、SUPER GT第3戦の公式予選が大分県のオートポリスで行なわれ、山本尚貴&伊沢拓也のRAYBRIG NSX-GTがGT500クラスのポールポジションを獲得した。GT300クラスは昨季王者陣営のVivaC 86 MC 松井孝允&山下健太が首位。

地震の影響で昨年はSUPER GTの開催がなかった九州オートポリス。予選日は2季ぶりの復活開催を祝福するような好天に恵まれ、初夏を通り越しそうなくらいの暑さに。路面コンディションはもちろんドライだ。

開幕から2戦連続でレクサス勢が表彰台独占という1強の構図で今季ここまで来たGT500クラスだが、今大会は勢力図が変わる可能性を秘めて迎えることとなった。

理由は主にふたつ。まずひとつは、レクサスLC500勢に関しては獲得ポイント連動のウエイトハンデが当然ながら増してきており、なおかつ50kgを超えたマシンがハンデの一部を燃料流量リストリクター径による調整に振りかえる領域に入ってきたため、その影響がどう出るか。

もうひとつは、ホンダNSX勢が規則で定められた「参加条件」のなかで最低重量を軽減されたこと。従来はレクサス、日産より29kg増しだったNSXが、今回は14kg増しということになり、第2戦までよりも都合15kg軽くなった。これもどう影響するか(軽減理由の詳細は決勝日のシリーズ主催団体GTAの定例会見で説明される見込み)。

2段階式ノックアウト予選のQ1は15台中8台が突破できるが、レクサス勢は参戦全6台中、ブリヂストン(BS)タイヤを履く5台がすべて通過と、ハンデがかさんでも地力上位であることを見せつける。NSXは2台、日産GT-Rは1台がQ2進出枠を獲得。

ただ、レクサス勢が相変わらず強いなかでも、Q1をトップで抜けたのはホンダ勢の旗手といえる#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&伊沢拓也/タイヤはBS)だった。

4月の当地事前タイヤテスト、そして朝のフリー走行でも好調さを自覚していた両ドライバー、「それがプレッシャーにもなりましたけど」という伊沢が他にコンマ6秒差をつけてQ1を突破すると、Q2では山本がこの日最速の1分33秒740をマーク、やはりコンマ6秒差でポールポジション獲得を決めた。

山本は「条件が変わった(15kg減)ところなので、いろいろな声があるのは分かっていますし、ドライバーとしては複雑な心境があるのも確かです」と語る。ただ、「どんな状況であってもレーシングドライバーとして結果を出したいという気持ちは変わらないので、ポールポジションを獲れたことは素直に嬉しく思いますし、チームと(ホンダの)研究所のみんなに感謝しています」。

今季から#100 NSXはチーム体制が大きく変化した。「それが(4月のオートポリスでの)テストあたりから、いろんな面でうまくまわり始めているところがあります」と、伊沢は好調要因を解説。山本も「ここへ向けてのチームとしての準備がうまくいっていると思います」。

#100 NSXはこの速さをレースでも結果につなげることができるか。「ここでは調子がいいだろうとは思っていましたけど、想像以上の調子の良さでちょっと戸惑いもありますが、心を落ち着けて、ここまで来たら勝ちたいと思います」(伊沢)。「GT300(周回遅れ)をパスするタイミングの運とかもありますので、明日はうまく組み立てていきたいですね」(山本)。決勝での走りも注目される。

予選2位は#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/ミシュラン=MI)。BS装着のレクサス勢は3-5-6-7-8位で、4位にはNSX勢の2番手が食い込んでいる。

GT500クラスの予選3~8位は以下の通り。

3位 #1 DENSO KOBELCO SARD LC500(H.コバライネン&平手晃平/BS)
4位 #16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀&中嶋大祐/ヨコハマ=YH)
5位 #37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)
6位 #6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)
7位 #36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&J.ロシター/BS)
8位 #38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)

GT300クラスでは昨季王者陣営の#25 VivaC 86 MC(松井孝允&山下健太/YH)がポールポジションを獲得。

前戦富士ではGT500のレクサス勢の代打としてチームを離れての参戦になった山下が復帰し、まずQ1を突破。そして今季は監督&エンジニアに専念している土屋武士と組んで昨季チャンピオンとなったエース松井が、Q2でポールをゲットしてみせた。

「予選だけと思われないよう、明日に向けても(今日同様に)しっかりとした準備をして臨み、勝ちたいですね」(松井)。「予選と決勝は話が別ですが、明日は一度も抜かれることなく、このまま勝ちたいです」(山下)。王者陣営が今季初勝利を狙う。

GT300クラスの予選2~6位は以下の通り。

2位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/ダンロップ=DL)
3位 #5 マッハ車検 MC86 GTNET(坂口夏月&藤浪清斗/YH)
4位 #55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S.ウォーキンショー/BS)
5位 #11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸&B.ビルドハイム/DL)
6位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)

65周、300kmの決勝レースは明日(21日)の午後2時にパレードラップ開始予定。GT500、GT300とも、オートポリス完全復活を印象づけるような熱戦が期待される。
《遠藤俊幸》

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