JR西日本の岡山支社は5月3日から6日までの4日間、山陽本線などで6両編成の「湘南色」115系電車を運行する。
115系は1963年から1983年にかけて製造された、旧国鉄の普通列車用の電車。車体塗装は登場当初、緑とオレンジの2色塗装を採用した。この塗装は神奈川県の湘南地域を走る電車で初めて採用されたことから「湘南色」と呼ばれている。1980年代に入ると、各地域ごとに独自の塗装に変更されることが増えた。
国鉄分割民営化時にJR西日本が引き継いだ115系も地域別の塗装が導入されていたが、近年は中国地方で黄色一色の塗装への統一が進められていた。一方、岡山支社に所属する115系は、300番台の6両(3両編成2本)のみ昔ながらの「湘南色」で塗装されている。
岡山支社の発表によると、「湘南色」の3両編成2本をつないだ6両編成での運行を5月3日から6日にかけて実施する。初日の5月3日は岡山10時31分発の糸崎行き普通列車から運行を開始。吉備之国くまなく旅し隊のキャラクター「くまなく・たびにゃん」が乗客を見送る。6両編成で運行される本数は5月3・4日が各日5本、5日が8本、6日が2本の予定だ。
岡山支社は「湘南色」の編成について、「この列車の車体塗装も一色化する予定でしたが、お客様からのご要望もあり、黄色一色塗装を実施せず湘南色で再塗装を行っております」としている。