国土交通省は、先進安全技術を搭載した「安全運転サポート車」の普及や技術開発を促進するため、一定の安全効果が見込まれる水準に達した先進安全技術から国際基準化を主導し、安全基準の策定を検討する。
先進安全技術は現在、技術競争の途上で、性能は大きく向上している一方で、メーカーや車種ごとに仕様・性能・価格に差がある。性能はメーカーの自称値で、国として公証したものではない。このため、一定の安全効果が見込まれる水準に達した先進安全技術から国際基準化を主導し、安全基準の策定を検討する。
この際に自動車基準の国際的な調和に配慮し、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で国際基準化を主導する。国際基準が成立した際には、これを国内に採用する。
ただ、国際基準策定には時間を要することから、基準策定までの間、自動車メーカーの求めに応じて自動ブレーキなどの先進安全技術が一定の性能を持っていることを国が任意で確認し、その結果を公表する制度の創設を検討する。