JARI、国内初となる自動運転車両の評価拠点「Jtown」を開設

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日本自動車研究所(JARI)が自動運転車両の試験場を新たに開設。
  • 日本自動車研究所(JARI)が自動運転車両の試験場を新たに開設。
  • 屋内試験場では雨天環境を作り出すことができる。
  • 濃霧の状況も再現可能。
  • 屋外テストコースも自動運転車両の試験に対応させた。
  • この試験場、4月から稼動するという。

日本自動車研究所(JARI)は、自動運転車両の評価拠点となる「Jtown」を茨城県つくば市内に開設し、28日に報道公開を行なった。雨や霧などの悪天候を再現できる屋内施設(特異環境試験場)を新設。既存の市街路も自動運転のテストに使えるようにしている。

次世代技術として注目されている自動運転車両だが、これまでは日本国内にその機能を試せるようなテストコースはなく、自動車メーカーや部品のサプライヤーからは「公道へ出す以前にテストコースで自動運転車両の安全性を確認したい」とか、「テスト中に明らかになった課題をテストコースで再現し、対策の検討を行ないたい」といった要望が高まっていた。

このためJARIでは「実際の交通環境で起きうる様々な状況を再現できる、自動運転車両用テストコース」の設置を計画。経済産業省から「自動運転評価拠点整備事業」として補助金を得て、悪天候の再現を目的とした屋内試験施設を新設したほか、従来は交通事故の研究に用いてきた市街路を模した屋外テストコースも自動運転車両に対応させた。

柱となるのは「特異環境試験場」と呼ばれる屋内試験施設で、雨や霧を再現できるほか、夜間や日の出/日の入り時の逆光環境などを作り出し、安定した状態で反復したテストが行えるようになっている。

《石田真一》

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