【新聞ウォッチ】格安ツアーの『てるみくらぶ』破産、9万人の旅行代金戻らぬ恐れ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年3月28日付

●新年度予算が成立、参院「森友問題」に終始、97兆4547億円(読売・2面)

●米先行き懸念円高加速、株売りへの悪循環警戒(読売・9面)

●ツアー代金、返還困難か、てるみくらぶ破産申請(読売・37面)

●WH破産申請法申請28日に、東芝支援企業は不透明(朝日・7面)

●安全運転→保険料割引、アプリで診断(毎日・6面)

●MRJ納期必達へ背水、外国人技術者増員設計急ぐ(産経・12面)

●トヨタや日産英の生産強化・継続も、英EU離脱、単一市場維持求め提言(産経・13面)

●出光・昭和シェル提携先行、精製・物流250億円利益押し上げ(日経・1面)

●NTT、脱・内向きなるか、「つながる車」トヨタと提携(日経・17面)


ひとくちコメント

「安かろう、悪かろう」と言い切ってしまえばそれまでだが、「格安」をうたって海外ツアーのネット販売を手がけていた旅行代理店「てるみくらぶ」が、資金繰りに行き詰まり営業の継続が難しくなったとして、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。

利用客がすでに支払ったツアー代金などは99億円にも上るが、ほとんど返還されない恐れもあり、9万人の顧客に影響が及ぶものと懸念されている。

きょうの各紙も「格安旅行『てるみくらぶ』破産」などと、大きく取り上げているが、気の毒なのは、「すでに渡航中の利用客は現地で追加費用を要求されるケースがある」ということで、23日時点でハワイや韓国、欧州など3000人ほどの渡航者がいるそうだ。

「格安」をセールスポイントとしている旅行代理店は、航空会社から売れずに余った席などを安く仕入れて、格安の海外ツアーを企画し、インターネットを通じて販売することで成長してきた。だが、各航空会社は経営の効率化を図るため機体の小型化を進めたことで、座席に余裕がなくなり、割安での価格設定が難しくなってきたという。

この会社が経営破たんに追い込まれた背景は、ネット以外にも「シニアの旅行客を獲得しようと新聞広告を強化した結果、広告費などの費用がかさんで資金繰りが次第に悪化した」ことも大きいようだ。

1か月後には海外ツアーなどが増加する大型連休が控えているが、楽しみにしていたトラベルが、代理店の破産トラブルに巻き込まれてはシャレにもならない。
《福田俊之》

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