北総9000形が引退 3月20日にイベント

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3月20日に引退する北総9000形9018編成
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  • 北総9100形
  • 「ありがとう9000形引退記念ツアー」の折り返し駅、北総鉄道矢切駅
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1984年に住宅・都市整備公団向け2000形として日本車輌製造で製造された、北総鉄道9000形が3月20日に引退する。北総鉄道は「19日まで通常運転、20日のさよならイベント特別運行で営業運転から外れる」と話していた。

北総9000形は、千葉ニュータウン線 小室~千葉ニュータウン中央駅間(4.0km)の開業にあわせ、住宅・都市整備公団2000形として6両編成2本で登場。北総7000形(2007年全廃)に近い構造で、モーターを載せない先頭車と中間電動車4両で走っていた。

1990年に中間電動車2両を追加し8両化。1991年の京急・都営・京成・北総の4社局直通運転開始にあわせ、先頭車を電動車化し、9000形と形式名を改めた。

車体は、京成3500形などと同じく、外板のみがステンレス製のセミステンレス仕様。コルゲートの外版に黄緑と赤のラインが入る。北総鉄道の担当者は、3月19日までの運用についてこう教えてくれた。

「点検や検査などもあって、運用から外れる日もある。どの列車に入るかは伝えられないけど、時刻表を見て北総車かそうでないかがわかる。列車番号がわかる時刻表をみると、数字の末尾にKやH、T、Nなどのアルファベットがついている。そのNが北総鉄道の車両」

この末尾Nの列車を北総の車両が担うという。唯一の9000形に出会える確率は?

「北総には7500形、7300形、9100形、9200形など、合計12本の電車が走っている。9000形9018編成はそのうちの1本だから、12分の1とか」

京成トラベルサービスは、この北総9000形の引退にあわせ「ありがとう9000形引退記念ツアー」を3月20日に実施。特製ヘッドマークをつけ、午前と午後、印旛車両基地~印西牧の原駅~矢切駅~印旛日本医大駅~印西牧の原駅の間をを走らせる。印西牧の原駅から集合場所の印旛車両基地までは専用列車での移動する。

ツアー代金は大人5000円、子ども4500円。京成トラベルサービスは2月28日午後の時点で「午後の部は定員まであとわずか。午前の部も早くに埋まってしまうと思う」と話していた。

《レスポンス編集部》

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