アルパインが発表した2016年4~12月期(第3四半期)の連結決算は、持分法による投資利益が増加したことから経常利益が前年同期比45.3%増の70億4500万円と大幅増益となった。
売上高は為替変動による外部環境の悪化で同11.7%減の1813億9000万円と減収だった。
情報・通信機器事業は、国内市販市場向けは堅調だったが、欧米市場での市販向けが低迷した。自動車メーカー向け純正品は欧州自動車メーカー向けディスプレイ製品の販売が減少し、売上高は同9.6%減だった。
音響機器事業は、市販市場向け、自動車メーカー向けともに売上高が厳しく同20.1%減となった。
営業利益は、固定費の抑制効果で同7.2%増の46億2700万円と増益となった。四半期利益は前年同期に関係会社の株式売却益を計上した反動で、同28.6%減の79億6700万円と減益だった。
通期業績見通しは、為替レートの見直しで売上高は前回予想から85億円増となる2450億円に上方修正した。営業利益は固定費削減効果が想定以上で前回予想より23億円増の46億円、経常利益は為替差益などを計上して51億円増の59億円、四半期利益が44億円増の65億円を予想する。