【オートモーティブワールド2017】水と空気で汚れを落とす「バブ・リモ」…日東精工

自動車 ビジネス 国内マーケット
マイクロバブルを発生させた水。これで洗浄すると油分でさえも洗浄することができる。
  • マイクロバブルを発生させた水。これで洗浄すると油分でさえも洗浄することができる。
  • シンプルな仕組みもメリットは大きい。
  • 水と空気で汚れを落とす日東精工の『バブ・リモ』(オートモーティブワールド2017)
  • コンパクトで作業する人にも優しい。もちろんその規模や大きさは幅広いデザインが可能。現場と用途によって洗浄機の仕様も多彩だ。
  • 水と空気で汚れを落とす日東精工の『バブ・リモ』(オートモーティブワールド2017)

今や製造現場での環境対応は当たり前のこと。とはいえ、部品や加工工程でのワークの洗浄は、怠ると品質や精度に影響が出るため手の抜けないポイントである。

そんな洗浄工程用に日東精工では、水と空気を用いた工業用洗浄システム『Bubb Remo(バブ・リモ)』を紹介していた。このバブ・リモは、溶剤や洗剤を用いず、水中に空気の微細な泡(マイクロバブル)を発生させて洗浄するという仕組みである。

具体的には切削加工工程での加工後に、アルカリ洗浄液の代わりに切削液を洗浄に利用したり、アルミニウム加工の現場で炭化水素系洗浄剤の代わりに利用するケースなどが紹介されていた。また機械加工部品、精密部品、冷間圧造部品、バネ・ワッシャ、治具などの「脱脂洗浄」。また樹脂・ゴム製品など油で付着した異物を除去するといった場面でも効果を発揮するそうだ。

マイクロバブル洗浄機に変えることで、ランニングコストは安価になるし、廃液管理などもよりシンプルになる。そして肝心の洗浄性能だが、洗剤を用いたのと同等レベルの洗浄性能はクリアする。

日東精工は「どんなものでも、洗剤や溶剤を使うよりもはるかに高い洗浄効果を誇るとまでは言えませんが、後処理の必要な有機溶剤や洗剤の使用は最小限に抑え、自然と人にやさしく、コストの面でも有利なマイクロバブル洗浄装置の利用を提案しています。適材適所ですね。洗浄に用いた水ならば、そのあとの処理も楽ですし、その水を再び利用することも可能です」と説明する。

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集