【CES 2017】トヨタ コンセプト-愛i…人と会話できる車

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トヨタ・コンセプト-愛i(CES 2017) (c) Getty Images
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トヨタ自動車が1月4日、米国ラスベガスで開幕したCES 2017で初公開したコンセプトカー、『コンセプト-愛i』。人工知能(AI)が可能にした「人と会話できる車」という点が、大きな特徴となる。

コンセプト-愛iの一つ目の特徴が、「人を理解する技術」(Learn)。最新の人工知能技術を応用し、感情認識や嗜好性蓄積といった人を理解するための複合技術を確立。ドライバーの表情や動作、覚醒度などをデータ化することや、SNS発信や行動・会話履歴によって、ドライバーの嗜好を推定する。この人を理解する技術を起点に、安全・安心やFun to Driveの領域で、新発想のユーザーエクスペリエンスを提供する。

二つ目の特徴が、「安全・安心」(Protect)。人を理解する技術と自動運転技術を組み合わせることで、ドライバーを安全・安心に導く。ドライバーの感情、疲労度、覚醒状態に応じて、視覚や触覚などの五感に働きかけ自律神経を刺激し、より安全運転に誘導する。また、車の周辺状況に加えて、ドライバーの感情や自動運転への信頼度をモニターすることで、ドライバーが危険な状態に陥った際には、自動運転モードに切り替わり、車が自動で安全状態に導く。さらにドライバーのストレスを把握し、運転に不安を感じたドライバーには自動運転モードへの切り替えを提案するなど、「ある時は見守り、ある時は助け合う」、トヨタの自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」を具現化した車両となる。

三つ目の特徴が、「新しいFun to Drive」(Inspire)。人を理解する技術とエージェント技術を組み合わせることで、ドライバーの気持ちを先回りした提案を行い、ドライバーに新たな体験をもたらす。ドライバーの感情や覚醒度に応じて、車が会話を誘導。ドライバーの嗜好に応じた話題や、関心の高いニュースを車側から提案するなど、従来にない双方向の自由会話を実現する。さらに、その時々のドライバーの感情と走行データを掛け合わせる「Emotion Map」により、個人の感情や嗜好性を集積しビッグデータとして活用。少し遠回りしてでも楽しめるルートを提案するなど、他のドライバーのデータを共有することで、未知なる体験や安全な社会づくりに貢献していく。

《森脇稔》

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