【エコプロ16】オフィスで再生紙製造、所要3分&水いらず…エプソンのペーパーラボ

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「ペーパーラボA-8000」でつくった再生紙
  • 「ペーパーラボA-8000」でつくった再生紙
  • セイコーエプソンが開発・販売する「ペーパーラボA-8000」

セイコーエプソンは画期的なオフィス機器を開発、「エコプロダクツ2016」で披露した。それは「ペーパーラボA-8000」と名付けられた製品で、使用済みのコピー用紙から再生紙をその場でつくってしまうのだ。しかも、その時間はたったの3分。

「A4普通紙の生産能力は1時間当たり約720枚の紙を生み出すことができます。1.1~1.2枚の紙が1枚の再生紙になる感じです。紙の厚みは自由に設定でき、黄色やピンク色など色紙にすることもできます。しかし、完全な白紙にはなりません」と同社関係者は説明する。

そして、この製品のすごいところは水を全く使わないということ。一般的にA4の紙1枚つくるのにコップ1杯の水が使われているが、それが必要ないのだ。なんでも「繊維化」「結合」「成形」の3つの技術が合わさった「ドライファイバーテクノロジー」によって、再生紙がつくられているそうだ。

「セキュリティ向上にも最適な製品だと考えています。なにしろいろいろ社内の情報が紙が外部に出ることなく、新たな紙に生まれ変わりますからね。シュレッダーにかけて、ゴミに出すよりも安心です」と同社関係者。

価格は約2000万円で、この12月から注文を受けて順次販売している。すでに自治体や銀行など約20カ所から注文があったという。同社では海外展開も考えており、2020年までに金額ベースで100億円の製品に育てていきたい考えだ。

《山田清志》

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