セイコーエプソンは9月30日、エプソン初のLocal Dimming機能を搭載した高解像度ヘッドアップディスプレイ(HUD)向けコントローラIC「S2D13V43」のサンプル出荷を開始したと発表した。
車載用HUDは、フロントガラスに速度やナビ情報などの運転に必要な情報を表示するシステムで、少ない視点移動で直感的に情報を得ることが可能だ。HUDを搭載する自動車は安全性の向上や運転時の疲労軽減効果が期待できるため、海外を中心に増加している。また、AR-HUDでの表示情報の増加に伴い、HUDの高解像度化が進んでいる一方で、視認性や消費電力が課題となっている。
新製品「S2D13V43」は、Host(SoC)からストリーミングされる2Kの映像データに対応し、外付けメモリなしで自動車のフロントガラス曲面に合わせた歪み補正を行う。Local Dimmingにより、映像を解析し、表示内容に合わせたバックライト制御が可能で、HUDやその他の車載ディスプレイにおける映像の視認性向上や低消費電力化に貢献する。